
チョコレートの原料であるカカオ豆の価格が急騰している。主要生産地である西アフリカの大雨などで供給不足の懸念が高まり、国際市場での取引価格は史上最高値を更新。今後、チョコレートの値上がりにつながる可能性もある。
米ニューヨーク市場で25日、カカオ豆の先物価格が1トンあたり9千ドル(約135万円)…
からの記事と詳細 ( チョコレート、値上がりする? カカオ豆不足懸念 西アフリカで大雨・老木が増加:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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カカオ豆先物が急騰を続け、初めて1トン=9000ドルを突破した。供給不足が市場を襲い、チョコレートメーカーはカカオ豆の確保に苦慮している。
カカオ豆先物は今月だけで約50%上昇し、年初水準の2倍を上回る急騰ぶりだ。世界のカカオ豆のほとんどを供給する西アフリカの生産地で天候不順と作物の病気による不作が続いているほか、他の地域では生産拡大の兆しがほとんど見られないため、カカオ産業は窮地に立たされている。
価格はわずか数カ月前には考えられなかった1万ドルに向かって上昇し、カカオ豆は代表的な工業用金属である銅よりも高くなっている。
カカオ豆価格の上昇は、年間を通じてチョコレートのコスト上昇につながるだろう。イースターエッグ(復活祭の卵)型をしたチョコは昨年のカカオ豆価格高騰ですでに高くなっており、一部のメーカーは打撃を和らげるためにサイズを小さくしたり、カカオ豆以外の原材料を使った商品を宣伝したりしている。
カカオ豆価格、20年ぶりに銅を上回る
出所:LME、ICE
ニューヨーク市場のカカオ豆先物は一時、前営業日比2.8%上昇し、9188ドルを付けた。テクニカル指標がここ数カ月、買われ過ぎの領域にあったにもかかわらず、価格は上昇を続けている。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ダイアナ・ゴメス氏は22日のリポートで、「砂糖価格が高騰する中、カカオの木の病気や天候不順で供給不足が長引けば、2025年のイースターにはチョコレート価格がさらに高騰するかもしれない」と指摘した。
価格が高騰する一方で、投機筋は市場から撤退している。未決済約定残高は1月下旬のピークから減少し、投機筋の買越幅は直近1週間で1年ぶりの低水準まで減少している。これは価格の上昇に現物買いが重要な役割を果たした可能性を示唆している。
供給状況はさらに悪化する恐れもある。生産過程で森林が破壊された原材料の輸入を禁じる欧州連合(EU)規則が施行されれば、欧州圏の主要チョコレートメーカーにとって供給確保がさらに難しくなる可能性がある。
現在、西アフリカでは年に2回の収穫期のうち、収穫量の少ないミッドクロップが注目されている。主要生産地であるコートジボワールの規制当局は、今シーズンは収穫量が減少すると予想していると、ブルームバーグが今月報じている。
原題: Cocoa Is More Expensive Than Copper as It Tops $9,000 Mark(抜粋)
天候不順による原材料価格の高騰を背景に、チョコレートやオリーブオイルといった身近な食品の値上げが続いている。人件費や物流費の上昇も重なり、家計に重荷となっている。
明治は22日、チョコレート菓子「きのこの山」「たけのこの里」や、レトルトカレーをはじめとした計67品を26日から順次値上げすると発表した。このうちチョコレート4品については内容量を減らす実質的な値上げとなる。
レトルトカレーやスープ9品の出荷価格は、4月1日から約8~17%引き上げる。チョコレートやグミ54品は6月1日から約3~33%上げる。
チョコレートの値上げは昨年10月以来だ。明治はかねて価格改定に抑制的な姿勢だったが、適切な価格転嫁へとかじを切っている。背景にあるのは、チョコレートの原材料となるカカオ豆の価格高騰だ。
主要生産国のコートジボワールやガーナでは天候不順で深刻な不作となっており、国際価格の指標となるロンドン先物市場価格は3月中旬に1トンあたり6000ポンド台をつけた。前年同月比で3倍の水準で、「コスト高を吸収し切れず、チョコレートはさらなる値上げを迫られるのではないか」(商社関係者)との指摘もある。
オリーブオイルについても、原料のオリーブの主産地であるスペインなどで干ばつが続き、輸入価格が高騰している。日清オイリオグループやJ―オイルミルズをはじめ大手食用油メーカーは、5月から業務用の価格を最大8割引き上げる方針だ。
外食大手のサイゼリヤは2月、店舗で販売している「エクストラ・バージン・オリーブオイル」(500ミリ・リットル)の価格を税込み850円から1200円に上げた。
あるスーパーの関係者は「消費者が値上げ前にオリーブオイルを買いだめする動きも見られる。今後も値上げが続けば、仕入れ先の産地を広げて対応せざるを得ないだろう」と話す。
天候不順による原材料価格の高騰を背景に、チョコレートやオリーブオイルといった身近な食品の値上げが続いている。人件費や物流費の上昇も重なり、家計に重荷となっている。
明治は22日、チョコレート菓子「きのこの山」「たけのこの里」や、レトルトカレーをはじめとした計67品を26日から順次値上げすると発表した。このうちチョコレート4品については内容量を減らす実質的な値上げとなる。
レトルトカレーやスープ9品の出荷価格は、4月1日から約8~17%引き上げる。チョコレートやグミ54品は6月1日から約3~33%上げる。
チョコレートの値上げは昨年10月以来だ。明治はかねて価格改定に抑制的な姿勢だったが、適切な価格転嫁へとかじを切っている。背景にあるのは、チョコレートの原材料となるカカオ豆の価格高騰だ。
主要生産国のコートジボワールやガーナでは天候不順で深刻な不作となっており、国際価格の指標となるロンドン先物市場価格は3月中旬に1トンあたり6000ポンド台をつけた。前年同月比で3倍の水準で、「コスト高を吸収し切れず、チョコレートはさらなる値上げを迫られるのではないか」(商社関係者)との指摘もある。
オリーブオイルについても、原料のオリーブの主産地であるスペインなどで干ばつが続き、輸入価格が高騰している。日清オイリオグループやJ―オイルミルズをはじめ大手食用油メーカーは、5月から業務用の価格を最大8割引き上げる方針だ。
外食大手のサイゼリヤは2月、店舗で販売している「エクストラ・バージン・オリーブオイル」(500ミリ・リットル)の価格を税込み850円から1200円に上げた。
あるスーパーの関係者は「消費者が値上げ前にオリーブオイルを買いだめする動きも見られる。今後も値上げが続けば、仕入れ先の産地を広げて対応せざるを得ないだろう」と話す。
全国各地の百貨店催事で人気を博している「英国フェア」。
ところで……チョコレートでおなじみの「ロイズ」でも英国フェアを開催しているってこと、ご存じでしたか?
英国=イギリスといえば “紅茶の国” として有名ですが、ロイズの英国フェアにも紅茶に合うスイーツが大集合しています。おうちティータイムを充実させたい人は必見ですよ☆
イギリスで愛されてきたスイーツをロイズのレシピで提供する「英国フェア」。オンラインストアの人気ランキング上位を占めているのはこちらの商品です。
①板チョコレート[トフィー&アーモンド](117g 621円)
さくさく食感の英国伝統のキャンディー菓子「トフィー」を散りばめた、アーモンド入り板チョコレート。煮詰めたバターの香り×甘くほんのり塩味がクセになる美味しさ。
②ロイズチョコレートティフィン(2種 4個 1809円)
ベリーをアクセントにしたビスケットケーキ。英国で親しまれているお菓子「チョコレートティフィン」をロイズのレシピで仕上げました。
③チョコレートウエハース[紅茶クリーム](12個 891円)
紅茶風味のクリームを4層のウエハースでサンドし、まろやかなミルクチョコレートで包みました。紅茶のお供にぴったりです。
そのほかには、ジンで風味づけしたカカオ×チーズで仕上げた「チーズ&チョコブラウニー」(3個 891円)や、スコットランド伝統の焼き菓子「ショートブレッド」をロイズ流にアレンジした「チョコレートショートブレッド」(8個 891円)も人気のようです。う〜ん、どれも美味しそっ!
そのほかにも、まだまだ魅力的な商品がそろっています。
「紅茶とりんごのプチケーキ」(4個 1080円)には、英国で親しまれているお酒 “ピムス” とりんごのお酒をまとわせた「糖漬けりんご」を使用。アップルジャムとアールグレイの茶葉を加えた生地に入れて焼き上げ、アップルティー風味のケーキに仕上げています。
英国で愛される野菜・ルバーブを使用した「クランブルケーキ[ルバーブ&ストロベリー]」(1本 1242円)や、英国の国民的お酒・ジンを使用したカクテル “ジンバック” やスミレをイメージした「プラリネショコラ[バイオレット&ジン]」(2種 12個 1188円)も。
ミルクティーの風味を表現したショコラ、アールグレイが香るビスケット、紅茶とフルーツのパウンドケーキなど、紅茶フレーバーのスイーツも充実していますよ〜!
目移りが止まらなくなっちゃうロイズの「英国フェア」。2024年3月15日から、ロイズの直営店とオンラインストアにて開催中です。
直営店では、各店商品がなくなり次第、販売を終了します。
オンラインストアでは5月30日まで注文できますが、期間中でも商品がなくなり次第販売終了となるみたい。逃してしまわないよう、早めにチェックしておくといいかもしれません。
※価格はすべて税込みです。
参照元:ロイズ、プレスリリース、楽天市場
執筆:田端あんじ (c)Pouch
チョコレート。
Capelle.r/Getty Images
数カ月間で3桁以上の増加を記録する資産はビットコインだけではない。ココア価格は直近の12カ月で186%も上昇し、同期間におけるビットコインの150%を上回った。
先日、ココア先物が1トンあたり8018ドル(約120万円)と最高値を更新した。それ以降は上昇幅を縮めたが、主産地である西アフリカにおける収穫量の減少、政治的不安定、需要と供給のアンバランスによって、依然として史上最高値近くを維持している。
ココア価格指数であるS&P GSCI Cocoaは、直近12カ月で206%上がり、2024年以降で90%以上も上昇している。
ブルームバーグによると、世界のココアのおよそ4分の3は、西アフリカの4カ国、コートジボワール、ガーナ、カメルーン、ナイジェリアで生産されている。ロイターによると、この地域の加工業者は、カカオ豆が非常に高価になったため、生産を停止または削減せざるを得なくなった。
国際カカオ機関(ICCO)のデータによると、今シーズンのココア市場は約37万4000トンの原料不足に直面している。今収穫期の世界のココア生産量は、10.9%減の445万トンになるとみられている。
Circanaのデータを引用したロイターの報道によると、チョコレート価格も同様に上昇している。アメリカの小売店では2023年、チョコレート商品の価格が前年より11.6%高くなった。
2024年2月、チョコレート大手のハーシー(Hershey)とキャドバリー(Cadbury)は、ココアの供給不足を踏まえて、消費者に価格上昇の可能性について警告した。