2023 / 09 / 13
その他
グランドハンドリングとは、空港において航空機運航の地上支援を行う仕事の総称です。
お客様の搭乗などをサポートする旅客サービス、航空機へ手荷物や貨物などの搭降載や機内清掃を行うランプサービス、航空機に貨物を積むための調整を行う貨物ハンドリング、航空機の運航をサポートするオペレーションなどがあげられます。
2023年8月25日、新たな航空業界団体となる「空港グランドハンドリング協会」が50社(従業員数約3万人)により結成されました。この協会にANAグループの13社も参画。代表者として、ANAグループで羽田空港のグランドハンドリングを担う、ANAエアポートサービスの小山田 亜希子代表取締役社長が選出されました。
同業他社同士が共通の課題解決に向け一致団結することで、空港の機能維持に必要不可欠である空港グランドハンドリング事業の持続的な発展を通じ、日本経済の発展に貢献することを目指しています。
協会代表
ANAエアポートサービス 小山田 亜希子 代表取締役社長
業界団体設立までの背景は?
~恒常的な人手不足...グランドハンドリング業界が抱える課題~
日本政府は観光需要を取り込むことにより、地域活性化、雇用機会の増大を図ろうと、2030年の訪日外国人6000万人受け入れを目標に掲げています。「空港」の機能を維持していく上でグランドハンドリング人財は不可欠ですが、実はコロナ前からその人員不足が顕在化してきました。さらにはコロナの影響による航空需要の低迷期の相次ぐ離職。回復段階の今では、政策を遂行するためにもグランドハンドリング人財の安定的な確保の重要性がいっそう高まっています。
人財不足の根幹となっている労働条件の改善には投資が必要です。グランドハンドリングを取り巻く問題に対して対応できる体制を整備することが重要だと捉え、まず2022年11月に有志事業者12社により「グランドハンドリング連絡会」が立ち上がりました。国が主催する「持続的な発展に向けた空港業務のあり方検討会」の委員としても活動してきたこの連絡会を母体に、ついにこの「空港グランドハンドリング協会」が設立されました。
ANAグループ独自の人財育成プログラム
ANAグループのグランドハンドリング部門では、2022年度より「戦略型人財育成プログラム」をスタートしています。各空港の次世代を担い未来を切り拓く人財が一同に介し、約2年間かけ、業界構造やグランドハンドリングの将来戦略、イノベーションの取り組みなどを学ぶことで、空港オペレーションの業務構造改革を推進することができるグランドハンドリング人財の育成を目指しています。また、自分ごととして考え、問題を定義し、解決に向けて行動することで「生産性」や「グランドハンドリングの魅力」などを向上させることを通してエアライン事業の持続性の確保と発展に向けて取り組んでいます。
空港グランドハンドリング協会設立に尽力した
2人からのメッセージ
協会執行理事/ANA オペレーションサポートセンター 空港サポート室 グランドハンドリング企画部長
曽原 倫太郎さん
「この業界団体を通じて、お客様・働き手・社会にとって三方よしの状態を創り出したいですね。
お客様にとってはより便利で快適な空港に、働き手にとっては就労環境の改善を図るとともに、省人化や業務構造改革を推進することで、仕事の付加価値を向上させ、空港ハンドリングのプロとしての仕事の誇りと魅力を高め、社会にとっては訪日6000万人達成に向けて、より多くの便を飛ばすことで日本経済の活性化に貢献できる団体にしていきたいです。」
協会出向/ANAオペレーションサポートセンター空港サポート室グランドハンドリング企画部 企画推進チーム
川原 鉄平さん
「従業員数規模を見れば、日本を代表する協会としてスタートがきれたと認識していますが、400を超えるグランドハンドリング事業者があるなかでは、会員社数を増やしていくことが重要だと考えています。協会入会のメリットを各事業者に理解していただいたうえで、各事業者がグランドハンドリングの持続的な発展に向け、自由闊達に意見を発信できる協会にしていきたいです。設立にあたっては、これまでにはない貴重な経験ができました。グランドハンドリング人財でも新しい経験ができるということを多くの人に伝え、この業界で働く人が、色々なことにチャレンジして、成長できる環境を感じてほしい。そのために私も協会を通じてグランドハンドリング業界を盛り上げていきたいです!」
からの記事と詳細 ( ~より魅力ある業界を目指して~空港グランドハンドリング協会が ... - ANA Group 企業情報 )
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