◆韓国の対米傾斜持続は不透明 では、今後のことを考えてみよう。米国は韓米首脳会談で確保した韓国の立場転換(?)に基づいて後続の注文を出してくるだろう。米国は韓国が招請されたG7でそのような努力をした。G7は中国・ロシア牽制のための外縁拡大レベルで、開かれた社会声明を推進した。韓国も署名しないわけにはいかなかった。 韓国としては今後続く米国の中国牽制注文に困惑するはずだ。そのためか、政府はG7の開かれた社会声明が中国など特定国を狙ったものではないと主張している。 一方、中国は持続的に韓国の対米傾斜を牽制しようとするだろう。その場合、これまで維持されてきた韓中関係までが難しくなる可能性がある。 北朝鮮は、韓米首脳会談で韓国が苦心して導き出した北朝鮮関連の表現がバイデン政権の意味のある立場の変化とは見ないはずだ。北朝鮮が対話を避けて挑発的に出てくる可能性は今も残っている。 ここで5つ目の質問を提起する。では、韓国が韓米首脳会談で言及した同盟と中国関連の立場は持続可能なのか。政府は中国関連の言及が通常出てくる表現だと主張するが、その立場を容易に覆すことはできない。韓国としては最初から決心して路線旋回をしたわけでもないうえ、中国の反発は激しく、会談の成果までも北朝鮮の対話拒否で無用になれば、米国の注文にずっと応じる気にはならないだろう。したがって韓国が共同声明で言及した路線を持続するかは不確かだ。 ◆後続履行が不振なら米国の信頼を喪失 しかし米国は韓米首脳会談で同盟および中国問題に関連して韓国の意味ある政策転換を引き出したと考えている。韓国が後続の履行で足を引っ張れば、韓米間に信頼の問題が生じる。 要するに、今回の首脳会談は一見、韓米関係を進展させ、北朝鮮との対話条件を作ったように見えるが、内容をみると複雑な状況展開の可能性をはらんでいる。何よりも韓国が見せた路線の旋回に誠意が込められているとは見なしがたい。しかしこうした動きは外観上、重大な政策転換として映る。誠意と外観の間の乖離が大きな問題を引き起こす恐れがある。 最後の質問を提起したい。国の命運がかかる米中間の政策路線をこのように扱ってもよいのだろうか。そうでないはずだ。ろうそく集会の民心で誕生した政府ならなおさらだ。G7の階級に到達した国として決してそのように扱うべきではない。 魏聖洛(ウィ・ソンラク)/元韓半島平和交渉本部長/リセットコリア外交安保分科長
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