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Monday, March 13, 2023

イチゴの育苗に特化!土詰め作業の省力化と炭疽病リスクを低減 ... - アグリジャーナル

かなりの時間と労力を必要とするイチゴの土詰め作業。これらの課題を解決するため開発されたのが、「イチゴエクセルキューブ」。「挿(さし)苗用」と「セル苗用」の2種類で展開する、イチゴの育苗に特化した培土の特徴を紹介しよう。

イチゴの育苗に特化した培土
土詰め作業の課題を解決

イチゴは、品種や栽培方法によって差はあるが10a当り7,000~10,000株の苗が必要となる。苗作りは、ポリポットや専用トレイへ土詰めを行い、親株からランナーを発生させ、その先端にできる子株を採取して育苗する方法が一般的だ。また、近年は、種をまいて育てたプラグ苗をポリポットなどへ移植して、2次育苗する方法も増えている。

しかしながら、ポリポットなどへの土詰め作業は、かなりの時間と労力を必要とする。また、イチゴは高温が苦手な植物だが、育苗は夏の暑い時期と重なるため、生育停滞や病気が発生する場合もある。

これらの課題を解決するため開発された商品が、みのる産業株式会社の「イチゴエクセルキューブ」。固形肥料を設置するクボミを付けた『挿(さし)苗用』と種子系イチゴ2次育苗に使用する『セル苗用』の2種類がある。


挿(さし)苗用


セル苗用

「イチゴエクセルキューブ」には、みのる産業株式会社と株式会社クラレが共同開発した固化培土「エクセルソイル」を使用している。エクセルソイルは、主原料のピートモスに特殊ポリエステル繊維などを加え、成型・固化させた育苗培土で、花や野菜の生産、壁面緑化や屋上緑化など幅広い分野で利用されている。

イチゴエクセルキューブの特徴

土詰め不要

従来の作業で必要な、培土原料の混合・培土消毒・ポリポットへの土詰め等が不要なため、手元に届いてすぐに使用できる。また、ポリポットや育苗トレイを使用しないため、資材の準備や片付けなどの作業が大幅に省力可能。

花芽分化が促進

鉢を使わない裸培地のため、気化熱で培地温度が低く保たれることにより、中生品種の年内増収が期待できる。

定植後の活着

裸培地のため根巻きを起さず、根が老化しにくいため、本圃定植時の活着が早く、その後の生育も安定する。


(左)イチゴエクセルキューブ (右)ポリポット苗

底面給水

底面給水マットと防根シートを併用することで、特殊ポリエステル繊維が導管となり底面からの吸水が安定、炭疽病等のリスク低減となる。

再吸水性

どんなに乾燥しても撥水現象が起こらず、長く再吸水性が持続するため、苗生産の歩留りの向上も期待できる。

安全性

製造時に100℃の加熱を行うため、培地由来の病害虫リスクを低減します。特殊ポリエステル繊維は、マスク等に使われる非常に安全の高い素材を使用している。

▶ 製品仕様

サイズ:W50×D50×H50mm(±2mm)
容量:約125cc/個
タイプ:挿苗用・セル苗用の2種類
原料:熱融着性ポリエステル繊維、ピートモス、ココヤシ繊維、鉱物類(pH調整剤)
その他:pH調整済み、無肥料
梱包数:450個入/ダンボール箱

発売を記念して、トライアルセット(キューブ35個、給水マットなどを同梱)を数量限定で販売中。詳しくはみのる産業株式会社のホームページまで。

DATA

みのる産業株式会社
〒709-0892 岡山県赤磐市下市447
TEL.086-955-1123

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