大津市民はパンとコーヒーが大好きだ。総務省が2月に発表した家計調査(2022年、2人以上世帯)によると、全国の県庁所在地市と政令市の中で1世帯あたりの年間支出額はどちらも1位。「大阪、京都のベッドタウンで通勤前の朝食に手軽なパンとコーヒーが好まれる」など諸説あるが、真相はわからない。
大津市打出浜にあるカフェ「マタリ」のカツサンドとコーヒーのランチセット(750円)は、その黄金の組み合わせで、地元で愛される名物メニューだ。
注文が入ってから揚げる豚ロースを、こんがりトーストで挟み、自家製ソースと辛子、マヨネーズで味付け。サクサクの衣に包まれた分厚いカツから、肉のうまみが口の中でジュッと広がる瞬間と言ったら――。これでカツサンド単品だと480円。昼間のみの営業なので、テイクアウトが相次ぐのもうなずける。
店名はモカの高級品種が由来というだけあってコーヒーにもこだわりがある。1958年創業の家族経営の店。2代目の大畑実さん(70)は「自家
2020年に大津市浜町で開店した「THE SMILE CHOCOLATE(ザ スマイル チョコレート)」は、原料にこだわったチョコレート専門店だ。
季節限定メニューの抹茶チョコレートフラッペ(760円)は、安政5年(1858年)創業という地元の茶の老舗・中川誠盛堂茶舗の滋賀特産朝宮抹茶をたっぷり使ったホワイトチョコベースのスイーツ。店名の通り、一口で笑みがこぼれること間違いなしだ。
先の家計調査で、大津市民はチョコレートの支出額でも全国3位(2020~22年の平均)。こんなこだわりの店が市民の財布のひもを緩めさせるのだろう。
※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。
国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。
大津市打出浜4の14
大津市浜町9の25
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