ネコが爪でひっかいたような表面の筋が特徴で、昨年2月の発売以降、全国で取り扱いが増えているチョコレート「CACAOCAT(カカオキャット)」の新工場が10月にも北海道夕張市内で操業を始める。20人態勢でスタートし、100人規模に増やす計画だ。財政再生団体の市は税収増を見込み、「夕張メロンを活用した製品にも期待したい」(厚谷司市長)と歓迎している。
カカオキャットは直径3センチほどの硬めの球体のチョコレート。4本の筋がデザインされており、「わがままなネコもとりこにしたい味わい」が名前の由来という。かむと、中から溶けたチョコレートがあふれ出す。
ミルクチョコレートやチョコミントなど25種類あり、パッケージには、様々なアーティストによるネコの切り絵や写真などが印刷されている。カカオキャットを製造販売する「DADACA(ダダカ)」(東京)の担当者は「子育て世代の30歳代以上の女性に人気。年内に30種類まで増やす」と話す。
ダダカは、20歳でベーカリー店「アンティーク」を起業した田島慎也氏が2020年11月に設立。カカオキャットは21年2月に発売された。イートインも備えた旗艦店が東京・白金台にあり、愛知県などに直営やフランチャイズ店が五つある。このほか、携帯電話販売店や雑貨店などの一角に販売スペースを設けるポップアップ店は北海道から沖縄まで、約150店に拡大。オンラインショップでも販売している。
人気の広がりに合わせ、同社は製造量を3倍にする計画を立てた。これまでの千歳市の工場は手狭となったことから、同所は焼き菓子製造に切り替え、カカオキャットの製造ラインを夕張に新設する。
夕張工場は、21年3月末で閉鎖されたマルハニチロ工場跡を活用する。厚谷市長は「人口減が続く市にとって大変喜ばしい。夕張市の明るい未来に向け、末永く、事業を継続していただきたい」と期待を込めている。
からの記事と詳細 ( パッケージにネコ、人気チョコ「カカオキャット」が北海道に新工場…地元「夕張メロン活用も期待」 - 読売新聞オンライン )
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