[北京 15日 ロイター] - 中国の3月の新築住宅価格は前月比0.5%上昇と、2021年6月以来の高い伸びを記録した。国家統計局が15日発表したデータに基づきロイターが算出した。
3カ月連続の上昇。相次ぐ政策支援で不動産市場が低迷から脱したことが浮き彫りとなったが、回復の勢いを維持できるかは不透明だ。
2月は前月比0.3%上昇だった。
前年比では0.8%低下と、22年6月以降で最小の低下率を記録した。前年比ベースで11カ月連続の低下となった。2月は前年比1.2%低下。
易居研究院のアナリスト、厳躍進氏は「安定化と回復の傾向が見られ、不動産市場全体が昨年の低迷から抜け出したことがはっきりした」とし、3月は住宅販売が好調で住宅価格が値上がりしたと述べた。
70都市中、前月比で住宅価格が上昇したのは64都市と、19年5月以来の高水準。2月は55都市だった。
住宅価格は都市の規模にかかわらず、前月比で広範に上昇したが、アナリストは、消費者信頼感が不透明で不動産市場の回復が持続するかは分からないと指摘。
ゴールドマン・サックスのアナリストは「不動産市場の回復は段階的で起伏に富んだものになるだろう。人口動態の問題に加え、経営が悪化した開発業者の資金調達環境が依然厳しいことや、政府が『住宅は住むためのものであって投機のためのものではない』との立場を変えていないことが背景だ」と述べた。
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