ブリヂストンが2021年2月に発売した「アレンザLX100」。オンロードでの快適性を重視した、SUV専用コンフォートタイヤだ。
今や痛痒(つうよう)なく“普段使い”ができるようになったSUV。「ほぼ舗装路しか走らない」というオーナーも多いはずで、そうした向きからはオンロードで快適なタイヤが求められている。写真は、今回「アレンザLX100」の試走に用いた「ボルボXC90」。
「XC90」はボルボの最上級SUVであり、快適性の高さや静粛性の高さが特徴。コンフォート性能が自慢の「アレンザLX100」を試すうえで、好適なモデルである。
「ALENZA(アレンザ)」は、ブリヂストンが擁するオンロード向けSUV用タイヤのブランド。これまでは「デューラー」などにも同ジャンルのタイヤが設定されてきたが、今後はアレンザに集約されるという。
2基の過給機を搭載したエンジンと、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたパワーユニットは「静か」のひとこと。「アレンザLX100」もロードノイズの小さなタイヤなので、車内は非常に静粛だ。
「XC90」に搭載されるドライブモードセレクターの操作画面。今回は主に「Comfort」と「Dynamic」の両モードで「アレンザLX100」を試した。
「アレンザLX100」のトレッドパターン。太い縦ミゾの間には、側管でつながれた側室(消音器)が設けられており、これにより高周波の共鳴音を減衰させることができるという。
イン側の消音器は、タイヤが摩耗しても消音効果が持続するよう形状を工夫。ショルダー部には、トレッド面から伝わる振動を和らげる「3Dノイズカットデザイン」という模様が施されている。
重量が重く、重心高も高いSUVを走らせると、タイヤに大きな負荷がかかる。SUV用タイヤには、それに耐えられる剛性が求められるのだ。
負荷がかかった状態でも“丸さ”を保とうとするタイヤの剛性は、しっかり感のある正確な操縦性に加え、スムーズで滑るような乗り心地にもつながる。
高負荷をかけてのコーナリングや強いブレーキングを試しても、「アレンザLX100」は、つぶれたり、よじれたりといった、ドライバーを不安にさせるインフォメーションを伝えてくることがなかった。
「アレンザLX100」はサイドウォールに専用のチューニングが施されており、高剛性ケースの採用とも相まって、高い荷重にも負けない剛性が確保されている。
背反の関係にある要件も含め、さまざまな性能が高次元で求められるSUV用タイヤ。同じオンロード用タイヤであっても、SUV用の商品だけに“専用開発”が求められる理由はそこにある。
SUV特有の使われ方を考慮し、トレッドパターンには左右非対象のデザインを採用。ブロック剛性を最適化することで、耐摩耗性能の向上も図っている。
サイズバリエーションは全41種類。今回は大型SUV「XC90」で試したが、コンパクトSUV向けのサイズも用意されている。
今回の試走で実感できた静粛性や快適性の高さに加え、ロングライフ性能にも優れるという「アレンザLX100」。SUV用コンフォートタイヤに求められるあまたの要件を、高次元で実現したタイヤといえるだろう。
ボルボXC90 B6 AWDインスクリプション
Let's block ads! (Why?)
からの記事と詳細 ( 「BRIDGESTONE ALENZA LX100」にみるSUV専用プレミアムタイヤの真価 【2021 Spring webCGタイヤセレクション<AD>】 - webCG )
https://ift.tt/3rqrDD6
No comments:
Post a Comment