フェアトレードとエシカル消費を学ぶ島田商業高3年生約20人が11日、フェアトレードのカカオ豆を使ったチョコレート作りに島田市の同校で取り組んだ。児童労働など原産地が直面している問題への理解を深め、商品開発や販売を通じた支援を念頭に身近な行動につなげることが目的。
静岡市葵区のクラフトチョコレート専門店「コンチェ」店主の田中克典さん(38)が講師を務めた。生徒はガーナ産カカオ豆を使い、チョコレート作りを進めた。焙煎(ばいせん)したばかりのカカオ豆の薄皮をはがして乳鉢ですりつぶし、ココアバターや砂糖などと混ぜ合わせた。型に入れて冷蔵庫で冷やして完成させた。砂糖やミルクを加えていない状態での味見も体験した。
田中さんはチョコレートの歴史や国際フェアトレード認証の仕組み、児童労働の現状などを紹介し、「消費国と生産国の距離が離れていることがさまざまな課題の背景となっている」と指摘した。八木秀祐さん(17)は「身近なチョコレートが簡単には作ることができない食べ物だとよく分かった。自分たちができることを探したい」と話した。
(島田支局・寺田将人)
からの記事と詳細 ( 児童労働の現状 チョコ作り学ぶ 島田商高生 原産地支援へ 「できること探したい」|あなたの静岡新聞 - @S[アットエス] by 静岡新聞 )
https://ift.tt/qmUkNR2
No comments:
Post a Comment