平成初期から中期に小学生だった、現在30代後半から40代前半の読者だと、小学館から発行されていた『ミニレディー百科』にピンと来る人も多いかもしれない。
![平成女児チョコ ミニレディー百科](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/b/a/570/img_ba503fc86da121674f5262cc79160064364296.jpg)
『ミニレディー百科』(写真:筆者撮影)
『ミニレディー百科』は、おしゃれや料理、占いなど、趣味に関する情報がたくさん詰まった、少女向けの百科事典シリーズだ。
中でもクッキングは、マカロニサラダやカスタードプリンなどの当時の小学生にとっては、オシャレなレシピが載っており、人気のテーマだった。
少女漫画にはクッキングレシピの付録も
また『なかよし』や『りぼん』などの少女漫画には、付録としてクッキンングレシピが付くこともあった。
当時の付録をパラパラとめくると、バレンタインはもちろん、夏休みには冷たいスイーツなどと、季節ごとのイベントに向けて、気軽にチャレンジできそうな内容のレシピが豊富に載っている。
![平成女児チョコ 少女漫画](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/f/7/570/img_f79b84d4339b809962c977446791e77c108813.jpg)
少女漫画に付いてくるお菓子レシピの付録(写真:筆者撮影)
このほか、クッキングをテーマとした少女漫画の連載や、『nicola』や『melon』などのジュニア雑誌でも、シーズンごとにクッキングの特集が組まれていた。
![平成女児チョコ melon nicola](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/4/5/570/img_453e488182451c99b048e9c37906136b115668.jpg)
平成の女子に大人気だった、ジュニア雑誌(写真:筆者撮影)
この当時は学校でも、家庭科の授業で調理実習の時間があったが、そうではない「自分の好きなものを、友達や誰かに向けて料理をする」ということが、当時の小学生には何よりも楽しかったのかもしれない。
また料理が上達するというよりも、友達とシェアすることの楽しさも、お菓子作りが流行った理由の1つだろう。平成後期の小学生が作っていたお菓子のレシピは、友達と分けるために大量生産できる簡単な内容だった。
![平成女児チョコ](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/570/img_9d47a6224c145f465cb4c0ddb4f8c0a2131578.jpg)
簡単レシピ、大量生産で定番のクッキー(写真:筆者撮影)
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