Anneta Konstantinides/Insider
- 筆者は、料理研究家アイナ・ガーテン氏がこれまで自分が作った中で「一番素晴らしいケーキ」だと言う「ビーティーのチョコレートケーキ」を作ってみた。
- ケーキとクリームには"隠し味"としてコーヒーが使われている。
- このケーキは筆者がこれまで食べた中でも一番ふわっふわで、とても美味しかった。
料理の腕前にもっと自信をつけるために、筆者はこれまでアイナ・ガーテン氏のさまざまなレシピに挑戦してきた。ガーテン氏の美味しいパスタ料理をいくつかマスターしてきたところで、デザートのレシピも試してみることにした。
ガーテン氏がかつて「いいおとなが泣くほど美味しい」と絶賛した「モカチョコレート・アイスボックスケーキ」があんなに楽しく簡単に作れるなんて、わたしには信じられなかった。
それ以来、筆者はガーテン氏のデザートをもっと作りたいと思うようになった。数々のレシピの中から、今回は大人気の「チョコレートケーキ」のレシピに挑戦することにした。
「ビーティーのチョコレートケーキ」はガーテン氏のお気に入りというだけでなく、「これまで自分が作った中で一番素晴らしいケーキ」だという
アイナ・ガーテン氏。
Peter Kramer/NBC/NBC Newswire/NBCUniversal via Getty Images
ガーテン氏が「ビーティーのチョコレートケーキ」と出合ったのは、友人のマイケル・グリム(Michael Grimm)氏と夕食をともにした時のことだ。グリム氏はニューヨークの避暑地ハンプトンの中心部でBridgehampton Floristという花屋を経営していて、しばしば『Barefoot Contessa』にも登場する。
「実は彼がこのケーキを夕食会でわたしに出してくれたんです。レシピを教えてほしいとお願いしたら、快く教えてくれました」とガーテン氏はこのケーキを紹介した回で語っている。
「ビーティー」はグリム氏の祖母の名前だ。グリム氏の友人のモンテ・マシューズ(Monte Mathews)氏がこのケーキの裏話を自身のブログ『Chewing The Fat』でシェアしている。
「(グリム氏の)祖父はペンシルベニア・ダッチ・カントリーで牛乳配達の仕事をしていて、ビーティーはその客に渡すためにこのケーキを焼いていた」とマシューズ氏は書いている。
「冷たい牛乳と一緒にこのケーキを食べてみてほしい。 きっと息をのむことだろう」
材料は…
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ビーティーのチョコレートケーキを作るのに必要なのは:
- 中力粉 1と3/4カップ ※ケーキの型にはたく分は別途
- 砂糖 2カップ
- 入れたてのホットコーヒー 1カップ
- バターミルク 1カップ
- ココアパウダー 3/4カップ
- 植物油 1/2カップ
- 卵(特大) 2個 ※常温
- ベーキングソーダ 小さじ2
- ベーキングパウダー 小さじ1
- コーシャーソルト 小さじ
- ピュア・バニラエクストラクト 小さじ1
チョコレートバタークリームを作るのに必要なのは…
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- セミスイート・チョコレート 6オンス(約170グラム)
- 無塩バター 1/2ポンド(約230グラム) ※常温
- 粉砂糖 1と1/4カップ ※ふるいにかける
- 卵黄(特大) 1個 ※常温
- インスタントコーヒーの顆粒 大さじ1
- ピュア・バニラエクストラクト 小さじ1
早速、ケーキを焼こう! まずはケーキの型を準備しておく
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ガーテン氏は、ケーキ型についても手を抜かない。
まずは直径8インチ(約20センチメートル)のケーキ型(丸型)2つにバターを塗り、それぞれの型の底にクッキングシートを敷く。それからもう一度バターを塗って、小麦粉をはたいておく。
水分の少ない"ドライ"な材料を混ぜる
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ガーテン氏のアドバイスを参考に、筆者はまず水分の少ない"ドライ"な材料をボウルに入れた。
小麦粉、砂糖、ココアを入れたところで、ガーテン氏のレシピの重要な部分を自分が忘れていたことに気付いた。
「このケーキはチョコレートの中に全てのドライな材料をまとめてふるいにかけて作る」とガーテン氏は『Barefoot Contessa』で語っていた。
やってしまった! ただ、このミスはまだまだ挽回できる。
材料をふるいにかけてボウルへ
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さっきボウルに入れた小麦粉、砂糖、ココアをゆっくりとふるいにかけて、ベーキングソーダ、ベーキングパウダー、塩もふるいにかける。
ボウルをスタンドミキサーにセットして、「弱」で混ぜる
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筆者はスタンドミキサーの付属品の「へら」をセットして全体をよく混ぜた。あっという間だ。
次は水分の多い"ウェット"な材料を準備する
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まずはボウルにバターミルクを入れて、よく振っておく。
「バターミルクは固まりやすいので、必ずよく振っておきましょう」とガーテン氏はアドバイスしている。
「そしてよく混ぜましょう」
大きな計量カップがあれば、ウェットな材料は直接、計量カップに入れてもいいとガーテン氏は話している。その方が後でドライな材料に加えやすいという。
卵、植物油、バニラを入れる
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バニラは質の良いものを選んだ方がいいとガーテン氏はアドバイスしている。「チョコレートのお菓子を作っている時は、(バニラが)本当に重要」だからだ。
全体を軽く混ぜる
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さっと混ぜたら、ミキサーへ!
"ウェット"な材料をゆっくりと"ドライ"な材料の中に注ぐ
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ミキサーを「弱」にして、"ウェット"な材料をゆっくりとボウルの中へ入れていく。
ここで"隠し味"
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「マイケルのおばあさまには隠し味がありました」とガーテン氏は説明している。
「このレシピには入れたての熱いコーヒーが欠かせません。チョコレートにはコーヒーが本当に重要だとわたしは常に思っています。チョコレートの味をものすごく引き立ててくれるんです」
筆者は"ドライ"な材料を混ぜ終えたところでコーヒーを入れ始めた。そうすることで、ちょうどいいタイミングで熱々のコーヒーが用意できるからだ。これをミキサーに加え、「弱」で軽く混ぜる。
生地の用意ができた!
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ガーテン氏の指示に従い、ミキサーで混ぜ終わったらゴム製のスパチュラを使ってボウルの底をこすった。
ゆっくりと2つのケーキ型に生地を注ぐ
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できるだけ同じ量になるよう注意!
これを約180度のオーブンへ
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使用するオーブンによっても異なるけれど、ケーキは35~40分くらいで焼き上がる。ケーキテスターなどを使って、しっかり焼けたかどうか確かめよう(抜いた時に何もくっついてこなければいい)。
オーブンから取り出したケーキはすでに美しい
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オーブンから取り出したら、30分ほどケーキを冷ます。
30分ほど冷ましたら、ケーキを型から外す
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ガーテン氏はケーキクーラーに移して、この段階でケーキをしっかりと冷ましておくようアドバイスしている。ただ、筆者が持っているケーキクーラーは2つ並べておくには小さかったので、1つは天板に載せておいた。
ちなみに、ケーキの真ん中が多少沈んでも気にする必要は全くないと、ガーテン氏は話している。
ケーキが冷めたら、クリームの準備を始める
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ガーテン氏は、このクリームは「今まで見た中で一番簡単で、一番おいしいバタークリーム」だと話している。
まずはチョコレートを刻むところから始まる。ガーテン氏は美味しいビタースイートのチョコレート(同氏のお気に入りはヴァローナ(Valrhona)のLe Noir 56% Cacao Semisweet Chocolate)を使うことを薦めている。チョコチップは「安定剤が入っているので」使わないようアドバイスしている。
刻み終わったチョコレートを溶かす
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刻んだチョコレートを湯せんする。
全体が溶けるまで混ぜる
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刻んだチョコレートが溶け切ったら、湯せんから外して常温になるまで冷ましておく。
「熱いチョコレートをバターに加えてしまうと、全体がどろどろに溶けてしまいます」とガーテン氏は話している。
チョコレートが冷めたら、他の材料を加えていく
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バターをスタンドミキサーのボウルに入れる(もちろん、生地を作った後にきれいにしてからだ)。バターがふわふわと淡い黄色になるまで「中」で混ぜる。電動なので3分くらいでできた。
そこへ卵黄とバニラを加え、もう3分ほど混ぜた。
砂糖も入れて…
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ミキサーを「弱」にして、ふるいにかけた粉砂糖を少しずつ入れていく。
全体を「中」でよく混ぜる
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必要があれば、ゴム製のスパチュラを使いつつ、全体がなめらかでクリーミーになるまでよく混ぜる。
インスタントコーヒーを準備
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大さじ1のインスタントコーヒーの顆粒をガーテン氏の言う「一番熱い水道水」小さじ2に溶かすだけだ。
チョコレートとコーヒーをクリームの中へ
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ミキサーを「弱」にして、全体を混ぜる。ただ、混ぜ過ぎには注意だとガーテン氏はアドバイスしている。
ケーキにクリームを塗ろう!
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まずは2つ焼いたケーキのうちの1つを、平らな面を上にしてケーキスタンドの上に置く。そして、アイシング用のスパチュラでバタークリームをケーキの上の部分だけに薄く塗る。
クリームを塗ったら、もう1つのケーキをその上に乗せる(こちらも平らな面を上に)。
ケーキを重ねたら、ケーキ全体にクリームを広げていく
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クリームをケーキ全体になめらかに塗っていこう。ただ、見た目を気にし過ぎる必要はない。
「昔ながらのケーキの良いところは、ちょっと雑なくらいがちょうどいいところです」とガーテン氏は『Barefoot Contessa』で話していた。
ケーキをカットしただけで、しっとり感が伝わってきた
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ケーキにナイフは簡単に入っていく。ケーキとバタークリームの層がとても美しい。
「ビーティーのチョコレートケーキ」は手作り感があって、そこがまた魅力的だとガーテン氏は話しているが、筆者も同感だ。このケーキはまさに、子どもの頃キッチンにあったら大喜びで、親がいつもより大き目に切ってくれないかなと祈ったであろうケーキだ。
「ビーティーのチョコレートケーキ」は信じられないくらいふわふわ
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食べてすぐに感じたのは「信じられないくらいしっとりしている」ということだった。その食感には本当に驚かされた。生地がボソボソで、味の邪魔をしているケーキを筆者はこれまで何度も食べてきた。
ところがこのケーキは、チョコレートをしっかり感じるのにとても軽い。お店で買ったケーキも含めて、正直、わたしがこれまで食べてきた中でも最もふわふわなケーキの1つだ。
もちろん、味もいい
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風味豊かで美味しいこのチョコレートケーキは、コーヒーがいいアクセントになっていて、普通のチョコレートケーキとはちょっと違う。バタークリームはバランスが良く、甘さもちょうどいい。
しかも、このケーキは日にちが経っても味が落ちない。しっとり感はそのままで、数日後におすそ分けした相手からも好評だった。
「ビーティーのチョコレートケーキ」は誕生日や記念日はもちろん、チョコレートが食べたい気分の時にもぴったりのデザートだ
Anneta Konstantinides/Insider
筆者はよくお菓子作りをするわけでも、チョコレートケーキが大好物というわけでもないけれど、このケーキは絶対にまた作るだろう。
「ビーティーのチョコレートケーキ」は家庭的でほっとする味なのに、ものすごく強い印象を与えるケーキだ。時間や手間はそれなりにかかるけれど、そのおかげで本当に美味しいケーキができる。
大切な人に何か特別なものを作りたい時は、ぜひこのレシピを思い出してもらいたい。
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