臨床でよく出会う症例を基に、診断・治療の要点をクイズ形式で考え、学んでいきましょう。今回取り上げるのは、『日経メディカル』2020年7月号に掲載された胸部X線のクイズです。
患者は40歳代男性。39℃の発熱、咽頭違和感、鼻閉、全身倦怠感が生じ、翌日近医を受診して投薬を受けたものの改善しませんでした。発症4日目に食欲低下、味覚・嗅覚異常、咳嗽、喀痰が出現しました。発症6日目でも38℃以上の発熱が続き、労作時呼吸困難が現れたことから近医を再受診し、胸部X線像(写真)の異常を指摘されました。
生来健康。入院時(発症9日目)の検査所見は、呼吸数18回/分、白血球数4400/μL(好中球70.1%、リンパ球24.5%)、AST 55U/L、ALT 43U/L、LDH 439U/L、Dダイマー1.95μg/mL、KL-6 258U/mL、CRP 7.3mg/dL、SpO2(室内気)92%。胸部聴診で副雑音は聴取しませんでした。

発症6日目の胸部単純X線写真
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