連日猛暑が続いている。そうした中、助けになるのが冷感テクノロジーを活用した、着用するとひんやり感じるウェア。そこで今回は、冷感テクノロジーを開発したアンダーアーマーとリベルタの2社に、開発背景やテクノロジーの特徴を聞いた。
1)アンダーアーマーの冷感テクノロジー
米国発スポーツウェアブランド「アンダーアーマー」は、冷感テクノロジー「ISO-CHILL(アイソチル)」という吸汗速乾機能を持ち、熱伝導率の高い素材により涼しさが持続する最新テクノロジーを開発している。搭載された商品はスポーツウェアからアンダーウェアまで幅広い。代表的な商品を見ていこう。
「UAアイソチル ショートスリーブTシャツ」7,700円(税込)
このTシャツにはアイソチル素材を使用するとともに、アスリートからのフィードバックをもとに計算されたシルエットとメッシュパネルの配置で通気性を向上し、酷暑下の運動をサポートする。
「UAアイソチル ローンチ ラン キャップ」3,960円(税込)
ランナーが求める機能を満たしたキャップには、内側の汗吸収バンドにアイソチル素材を採用し、頭にこもった熱を逃がす。さらに耐久性と通気性に優れた超軽量ストレッチウーブン生地を使用している。
●アイソチルの特徴
世の中にはすでに多くの冷感テクノロジーが搭載されているが、その中でもアイソチルにはどのような特徴があるのか。日本で同ブランドを展開する株式会社ドームのMerchandising トレーニング&ランニング部、メンズ・ユーストレーニングチーム チームリーダーの大金稜史氏は次のように話す。
「触れるとヒンヤリする『接触冷感』の商品はすでに市場にありますが、アイソチルは涼しさが持続する『持続冷感』が特長です。アスリートは試合やトレーニングの間、常にパフォーマンス・集中力を維持し続けなければならず、暑さによるストレスを排除するという部分においても、涼しさは一瞬で終わりではなく持続することが大切です。
ISO-CHILLは『アクアX』という特殊な形状のナイロン糸を使用した生地によって、持続冷感が実現されています。熱は高いところから低いところへ移る性質がありますが、『アクアX』はポリエステルなどと比べて熱伝導性の高いナイロンを使用しています。さらに糸の形状もリボン状にして表面積を大きくしてあり、表面積を大きくすることによって熱交換が行われる面積を増大させ、身体の熱を外に送り出す効果を高めています。肌に常に触れる生地を構成する糸自体に冷感機能があるので、持続冷感が得られる仕組みです」
●開発背景
アイソチルはどのような背景で開発されたのか。
「特に夏場の炎天下での体温上昇は体力の消耗など、アスリートのパフォーマンスを大きく低下させます。その炎天下でのアスリートをサポートするテクノロジーがアイソチルです。わずかな差で勝負が決まってしまう世界で闘うアスリートに向けて、夏場の炎天下でも最後まで最高のパフォーマンスを発揮してほしいとの願いから生まれたテクノロジー・商品です。最近では、アイソチルの機能を搭載した『スリップスピード』というシューズも発売しました」
シューズの内側にアンダーアーマー独自の冷感テクノロジーアイソチルを搭載。足全体を快適にクールに保ってくれる。
●汗で背中が濡れないバックパック
「UAクール バックパック 2.0 30L」15,400円(税込)
冷感テクノロジーのほか、アンダーアーマーは、汗で背中が濡れないバックパックの開発も行う。身体に沿った背面のパッドが背中をサポートし、高い通気性と快適な背負い心地を提供している。
開発背景について、同社のMerchandising トレーニング&ランニング部、ランニング・アクセサリーチーム チームリーダーの伏屋遼氏は次のように回答する。
「我々が初めてクールバックパックを出したのは2019年であり、そこからたくさんのアップデートをして参りました。バックパックにおいて夏に思い浮かぶ一番の悩みは背中の蒸れと汗でびしょびしょになってしまうこと。それを解決するためにクールバックパックには背面部分に盛り上がったパッドを配置することで通気性を確保して風通りをよくしました。パッドも、筋肉によって盛り上がる部分とのバランスを見て配置することで接着面が減り、濡れる範囲が抑えられるようにしています。
また背中の次に蒸れて、濡れやすいショルダーストラップ部分にもこだわっています。ショルダーストラップの内側に使用しているパッドにも穴を空けて通気性を確保し、上に使用する生地もその穴の構造が生かせるようにメッシュ素材を使用しています」
スポーツウェアやシューズ、アウトドアなどアクティブかつ激しい活動を好む人にとってありがたい素材や機能性がそろっている。ぜひ一度、手に取ってみたい。
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