KinKi Kids堂本光一(44)が22日、都内で、主演ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」(10月9日初日、東京・帝国劇場ほか)の制作発表会見に出席した。観月ありさ(46)小堺一機(67)ら豪華キャストと共に登場。世界的ヒット作への挑戦に心躍る心境を明かした。

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光一は「おもちゃ箱をひっくり返すどころじゃない、ひっくり返してぶっ壊すくらいのとんでもない作品になるんじゃないか、ワクワクしています」と笑顔を見せた。脇を固める森公美子(63)岸祐二(52)らベテラン勢、23年ぶりに共演する鈴木ほのか(58)らを見渡し、「皆さんすごく個性豊かで。これ、もうどうなるんでしょうね? 楽しみでしかないキャスト陣だなと思いました」と稽古が待ち切れない様子だった。

ロアルド・ダール氏が1964年に出版した小説が原作。光一演じるウィリー・ウォンカのチョコレート工場に5人の子供と家族が招待され、信じられない驚くべき体験をしていく物語。東京パラリンピック開会式も手がけた演出のウォーリー木下氏は「光一さんが飛ぶ、夢のようなシーンがあります。『光一さん、宇宙に飛び立つ』って書いてください」とアピール。光一から「(今月24日から帝国劇場で上演する)『ムーラン・ルージュ』に予算取られてないですか?」とツッコまれ、笑いを誘った。

71年と05年に映画化されたほか、英国や米国でもミュージカル版が上演。今回が日本版初演となる。光一は「ミュージカル版も映画版もウォンカのキャラクターは違うし、世界中にいろんなウォンカ像があると思う。まな板の上に乗って、ウォーリーさんにさばいていただきたい」と話した。

特に05年公開の映画で米俳優ジョニー・デップ(60)が演じたウォンカは広く知られている。光一は「映画のイメージが強いと思うんですけど、日本版がどういう形になるのか正直まだ見えてないので。稽古を積み上げていって、ウォーリーさんの頭の中にあるものを形にしていきたい」と意気込み、「ブラックな部分もあるし、ウイットに富んだ作品なので。それをいかに料理できるかですね」とステージを見据えていた。【横山慧】

○…チョコレート工場で驚きの体験をする少年、チャーリー・バケット役をトリプルキャストで務める小野桜介(10)チョウ・シ(12)涌澤昊生(10)も登場。涌澤は「光一さんがカッコいいのかなって分からなくて、今日光一さんに会ったらまあカッコよかった。これがプロだなって思いました」とういういしく話し、笑いを誘った。光一は「ステージ上ではもっと輝けるように頑張ります。懐いてもらえるようにしなきゃ」と笑顔で応じていた。

○…初共演の観月の印象について光一は「今も思っていることを素直に言っていいですか?」と切り出し、「隣に並びたくないな、って思います」と打ち明けた。身長170センチ以上の観月の横で、168センチの光一は「見たら分かるでしょ!」と訴え、笑いを誘った。「スタイルが良すぎて。これは隣に並ぶの大変だ、と思って…。すばらしいと思います」と苦笑いした。観月は「でも、並ばせてください!」と笑顔だった。