Meiji Seika ファルマ 新型コロナに対する次世代mRNAワクチン「ARCT-154」を承認申請
公開日時 2023/05/08 04:49Meiji Seika ファルマは4月28日、新型コロナウイルス感染症に対する次世代mRNAワクチンの「ARCT-154」(開発コード)を承認申請したと発表した。予定適応は、「成人における初回免疫(2回接種)によるCOVID-19の予防」となる。なお、追加免疫については日本で第3相臨床試験を実施中で、今年2月に登録を完了している。
ARCT-154はレプリコンワクチンと呼ばれるもので、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製され、持続的に抗原タンパクがつくられるワクチン。接種量が少なく、ワクチンの効果が長く持続することが期待されている。ARCT-154はこれまでに、オミクロン株などの変異株に対しても有効性が期待できるデータが示されている。ARCT-154は米国製薬企業のアークトゥルス セラピューティクス社が開発したもので、Meiji Seikaが国内導入した。
ARCT-154の国内製造は、mRNA医薬品・ワクチンの受託開発製造事業(CDMO事業)を行うアルカリス社(本社:千葉県柏市)と連携し、アルカリスが福島県相馬市に建設中の製造施設で原薬から製剤までを一貫して製造できる体制の構築を進めている。
Meiji Seikaは、「次世代mRNAワクチンである『ARCT-154』を早期に供給できるように取り組み、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの新たな選択肢を提供していく」とコメントしている。
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