[デトロイト 25日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は25日、堅調な需要や値上げを踏まえ、2023年の利益見通しを上方修正した。合わせて発表した第1・四半期決算も調整後の1株当たり利益と売上高が市場予想を上回った。
通年の税引き前利益見通しは110億─130億ドルのレンジとし、従来予想の上下限をともに5億ドル引き上げた。
第1・四半期の調整後税引き前利益は38億ドル(1株当たり2.21ドル)、売上高は400億ドル。市場予想は1株利益が1.73ドル、売上高が389億6000万ドルだった。
値上げが北米事業の利益押し上げに寄与したものの、GM幹部は昨年から始まった値上げが今後長期間持続しない可能性があるという見通しを示した。
メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はアナリストらに対し、電気自動車(EV)販売の「利益ある成長に向け取り組む」と語った上で、22━24年前半にかけ北米で40万台のEVを製造するという目標を確認した。
EV大手テスラのイーロン・マスクCEOは先週、不況下で販売台数を伸ばし、中国での競争激化に対応するためには利益率を犠牲にすることもあり得るとし、「より低い利益率で大量の車をシフトさせ、将来的に高い利益率を獲得する方が良い」と述べていた。
一方、GMの中国合弁事業の税引き前利益は約半減した。販売台数が23%減となったことが響いた。
バーラCEOは、テスラのほか、中国EV大手の比亜迪(BYD)などとの競争に対抗するため、中国事業における「構造的コスト削減に向けた積極的な措置」を講じると表明。新型EV投入によって、今後2年で中国での収益性を回復させることが可能という見通しを示した。
決算を受け、GMの株価は寄り付き前の取引で上昇していたものの、幹部によるアナリストとの電話会合を受け下げに転じ、約2.6%下落した。
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