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Tuesday, January 17, 2023

【大森由紀子のスイーツの世界】チョコの歴史をひもとく - 産経ニュース

いまやさまざまな形、味わいのチョコレートが楽しめる

冬になるとチョコレートのお菓子が食べたくなりますね! チョコレートのもととなるカカオ豆は16世紀の大航海時代、スペインの冒険家、フェルナン・コルテスによって、アステカ王国からスペイン宮廷に持ち込まれました。

当時は飲み物として食されており、アステカ王が元気が回復すると好んでいた不思議な飲み物に、コルテスは心を奪われたそうです。スペインでは砂糖で甘みをつけて飲むようになりました。

現在のようなチョコレートになるきっかけを作ったのは、オランダのバン・ホーテンです。今ではココアの缶でおなじみのメーカーですね。1828年、彼はカカオ豆から脂肪分であるココアバターを取り除くことに成功。脂肪分を除いたカカオから粉末チョコレートがつくられ、ココアとなりました。

その後1847年、イギリスのフライ社がカカオ豆をすりつぶしたペーストにココアバターと砂糖を加えて固め、固形チョコレートとして売り出します。さらに、スイスのダニエル・ピーターによってミルクチョコレートが作られ、1880年には同国のロドルフ・リンツが機械で滑らかな舌触りのチョコを作ることに成功します。

このように1粒のチョコには500年の歴史が詰まっているのです。

■プロフィル

おおもり・ゆきこ フランス菓子・料理研究家。「スイーツ甲子園」(主催・産経新聞社、特別協賛・貝印)アドバイザー。

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