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Saturday, October 1, 2022

大洲「持続可能な観光地」 県内初の国際認証機関世界100選に 古民家改修宿泊施設に - 愛媛新聞

大洲「持続可能な観光地」 県内初の国際認証機関世界100選に 古民家改修宿泊施設に

2022年10月2日(日)(愛媛新聞)

ロゴマークが入った記念パネルを手に記念撮影するキタ・マネジメントの高岡代表理事(右)と二宮市長

ロゴマークが入った記念パネルを手に記念撮影するキタ・マネジメントの高岡代表理事(右)と二宮市長

キタ・マネジメントなどが改修した古民家ホテルが立ち並ぶ大洲市中心部の肱南地区

キタ・マネジメントなどが改修した古民家ホテルが立ち並ぶ大洲市中心部の肱南地区

ロゴマークが入った記念パネルを手に記念撮影するキタ・マネジメントの高岡代表理事(右)と二宮市長

ロゴマークが入った記念パネルを手に記念撮影するキタ・マネジメントの高岡代表理事(右)と二宮市長

キタ・マネジメントなどが改修した古民家ホテルが立ち並ぶ大洲市中心部の肱南地区

キタ・マネジメントなどが改修した古民家ホテルが立ち並ぶ大洲市中心部の肱南地区

 オランダの非営利団体で国際認証機関のグリーン・デスティネーションズ(GD)が選出する2022年の「世界の持続可能な観光地100選」に28日、大洲市が選ばれた。選出は県内初。市内の古民家をホテルやショップに改修し、観光活性化や町並み保全につなげる同市の観光地域づくり法人(DMO)キタ・マネジメントの取り組みが評価された。関係者は「これがゴールではなく、せっかくもらったブランドを十分に活用し訪日客を招き入れたい」と話している。(薬師神亮太)

 キタ・マネジメントは、市中心部の肱南地区の景観を形成する築100~200年以上の建物が人口減少を背景に荒廃が進んでいたとし、行政や金融機関と連携して地元住民の理解を得ながら古い建物を宿泊施設などに改修。古民家自体が維持保全のための収益を生み出す仕組みづくりを進め、空き家の解消や市の認知度向上などにもつなげたことが評価された。

 100選に選ばれたことでロゴマークの使用や専用ホームページでの国際的なPRが可能となり、欧米など世界中からの観光誘致が期待できるという。

 発表があった28日、キタ・マネジメントの関係者が大洲市役所を訪問。二宮隆久市長に選定を報告し、作製した記念パネルを手渡した。二宮市長は「10月中旬からは外国人観光客の訪日も本格化する。ここからキックオフなので、一緒に頑張ってもらいたい」と伝えた。

 22年度分は国内では計10カ所が選ばれている。

【「資源活用 未来に継承」】

 グリーン・デスティネーションズ(GD)は、世界持続可能観光協議会(GSTC)が開発した持続可能な観光国際指標の認証機関。キタ・マネジメントなどによると、持続可能な観光とは「自然や文化、住民などの地域資源を生かして旅行者を受け入れ、地域経済を発展させる観光の形」を指す。

 GDが100項目の国際基準を審査。満たした項目数に応じてクラス分けし、世界の各観光地の競争を促している。

 100選に選ばれるには、景観保全や文化財の保護など15項目のクリアが条件。「グッド・プラクティス・ストーリー」として評価を受ける優れた取り組み事例も必要となる。

 キタ・マネジメントは、日本初となる木造天守に宿泊できる大洲城の「キャッスルステイ」の取り組み実績などで、観光庁が9月に公表した第14回観光庁長官表彰も受賞している。

 100選に入ったことについて、キタ・マネジメントの高岡公三代表理事は「われわれの取り組みは地域に残る資源を活用しながら経済価値を高め、観光客に来てもらい、未来に引き継ぐことがコンセプト。住んでいる人も訪れた人も幸せになるような取り組みを進めていきたい」と力を込めた。

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