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Monday, June 13, 2022

立・現職と自・新人激突 青森 立候補予定者 - 読売新聞オンライン

 7月10日投開票の日程が想定されている参院選に向け、東北6県の候補者がほぼ出そろった。東北で自民党は6年前が1勝5敗、3年前が2勝4敗といずれも負け越している。野党がこの勢いを今回も持続するのか、自民党が巻き返すのか。東北各選挙区の情勢を追った。

 立憲民主党の現職、田名部匡代氏(53)と、自民党の新人、斉藤直飛人氏(47)による事実上の一騎打ちとなる見通しだ。

 田名部氏は2016年の前回、衆院からくら替えして立候補し、自民現職を破って参院初当選を果たした。再選を狙う今回は、国会審議のない土日を中心に街頭演説や集会に顔を出し、引き締めを図る。

 県内では、衆院を含む国会議席で野党が持つ唯一の議席で、田名部氏は「一色に染まらない、彩り豊かな社会を作っていく」と強調し、議席死守を誓う。

 前回、当選の原動力となったのは連合のほか、共産党、社民党も含めた野党共闘だった。今回、連合と社民は早々と田名部氏推薦を決定。一方、共産は6月に入って青森選挙区を含む全国12の1人区で独自候補擁立を見送る方針を示した。ただ、覚書などを交わさない「自主的な支援」にとどめる見通しだ。

 議席奪還を目指す自民は、候補者選定が難航した。三村知事や県内首長に出馬を打診したものの断られ、公募を経て斉藤氏の擁立が決まったのは、2月になってからだ。大きく出遅れた形となり、巻き返しを狙う斉藤氏は、大相撲の元関脇という経歴を生かし、街頭演説や集会では力士時代のしこ名「 追風海はやてうみ 」を前面に押し出して浸透を図る。

 県内全40市町村に党支部を持つ圧倒的な組織力も斉藤氏を後押しし、大票田の青森市、八戸市、弘前市に加え、十和田市などにも事務所を構える。小まめに県議の関係先を回るほか、国会議員との街頭演説も繰り返している。

 斉藤氏は「課題を解決していくにはどの政党がいいのか、判断してもらう選挙だ」と訴える。

 NHK党の新人、佐々木晃氏(50)と、政治団体「参政党」の新人、中条栄太郎氏(53)も立候補を予定している。

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