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Sunday, May 15, 2022

サンパウロ市、持続可能な経済発展目指してイノベーションハブを紹介(ブラジル) | ビジネス短信 - ジェトロ(日本貿易振興機構)

サンパウロ市政府は5月4日、持続可能な都市の経済発展に向けた技術、サービス、製品を生み出すためのイノベーションハブ、「ハブ・グリーン・サンパ」の紹介イベントを開催した(注)。

「ハブ・グリーン・サンパ」は、サンパウロ市のゴミ焼却施設を同市政府が改築し、2021年6月にオープンした。スタートアップ企業向けのコワーキングスペース、会議室、セミナールームを設置し、メンタリングサービスなども提供される。

サンパウロ市政府は、「ハブ・グリーン・サンパ」で、9つの分野(水質と下水、エコロジカルな農業と食料安全保障、効率的にクリーンな環境を生み出す情報技術、エネルギーの効率化・クリーンエネルギー・エネルギーの貯蔵、清掃とリバースロジスティクス、都市のモビリティと交通、公園と緑地、空気の浄化、固形廃棄物)に関する技術を持つスタートアップ企業を支援すると定めている。

同イベントでは、これまでに約50社のスタートアップ企業が「ハブ・グリーン・サンパ」でのアクセラレーションプログラムを終了したことが発表された。この中には例えば、自動車部品や電子機器などの廃棄物を原料として3Dプリントを行う「プリント・グリーン3D」というスタートアップ企業や、都市型の比較的スペースが限られた自宅でも個人で必要な分量の野菜を育てられるIoT搭載の栽培システムを販売するスタートアップ企業、シティファーム・アグリカルチャ・ウルバナなどが含まれる。

アリネ・カルドゾ サンパウロ市経済開発・労働・観光局長は、イベントに参加した諸外国の総領事館や投資促進機関などに対し、「外国企業が同施設内のスタートアップ企業と協力し、ジョイントベンチャーを設立することを歓迎する」と呼びかけた。

同施設のスタートアップ企業との意見交換などを希望する日本企業には、施設運営を担当するサンパウロ開発機関(ADE SAMPA)(contato@adesampa.com.br)および国際関係局(smri@prefeitura.sp.gov.br)が窓口となる。

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