SOMPOホールディングスは「パーパス」を根幹とする経営戦略で持続的成長を目指す。本業を通じて社会課題を解決するため、36のKPIを設定して社員の行動を変革する。
SOMPOホールディングスは、2021年5月に公表した21~23年度までの新中期経営計画でパーパス(存在意義)の実現を目指している。パーパスを「“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」と定め、本業を通じた社会課題の解決を推進する。経済価値と社会価値を創出する「SDGs(持続可能な開発目標)経営」を掲げ、企業価値を高める。
20年度は修正連結利益(同社の独自指標)が過去最高の2021億円となった。中計の最終年度となる23年度には3000億円以上に押し上げる。
一人ひとりがSDGsを自分事に
パーパスを経営戦略の根幹に据えた同社は21年8月、グループ・チーフ・サステナビリティ・オフィサー(グループCSuO)を設置し、経営体制を強化した。さらに、パーパス実現に向けて優先的に取り組む課題を明確にするため、マテリアリティ(経営上の重点課題)を特定し、具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定した。「国内の正味収入保険料」「生命保険の保有契約件数」「従業員エンゲージメント」など合計36個のKPIが並ぶ(下の図)。
グループCSuOの下川亮子・執行役は、「パーパスを実現するのは人(社員)だ。一人ひとりが自分事として捉える必要がある」と話す。
パーパスは抽象的な表現で示されているため人によって解釈が異なる上、どうすれば社会課題の解決に貢献できるかが分からないという人も少なくない。KPIを示すことで社員は自分の業務とのつながりを理解でき、行動に移しやすくなる。
「事業と関係の深いKPIが全体の8割を占める。保険会社の当社は広く保険を提供することで社会価値を創出している」(SOMPOホールディングスサステナブル経営推進室長兼経営企画部特命部長の平野友輔氏)
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