季節性のアレルギーを抱えている人は毎年、鼻づまりや目のかゆみに悩まされていることが多いはず。その症状を引き起こす主な理由は、アレルギーを持っていると、体内に入り込んだ物質を免疫系が“侵略者”と認識し、過剰反応するからだ。
米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAI)によると、この反応を引き起こすアレルギーは、厄介なものから死に至るものまで数多くあるという。
中でも一般的なアレルギーの原因は花粉、ほこり、特定の食品、虫刺され、動物の鱗屑(りんせつ)、カビ、薬、ラテックス(ゴム製品)などが挙げられる。
そこで、今回は季節性アレルギーについて理解を深めるために、アメリカの医師に症状や原因などについて解説してもらった。
アレルギーの最もよくある症状は?
季節性アレルギー(専門用語では季節性アレルギー性鼻炎で、一般的には花粉症という)の場合、一般的に体が反応する物質は花粉だ。
多くの人が毎年悩まされている花粉症によくある症状は次の通り。
- 鼻や口内の上壁、喉、目のかゆみ
- くしゃみ
- 鼻づまり
- 鼻水
- 涙目や目の痒み
- 目の下のクマ
また、AAAIによると、室内のカビをはじめ、犬や猫の鱗屑、タバコの煙、イエダニなどによって症状を引き起こすこともあるという。
アレルギーは発熱の原因になる?
発熱するのは体が細菌やウイルス感染と闘っているサインの一つだが、デンバーのNational Jewish Healthの免疫科医師であるジェシカ・ヒュイはこう説明している。
「季節性アレルギーでは熱は出ません。くしゃみをした人が、実は風邪で具合が悪いのに『ただのアレルギーよ』と言うのを聞いたことがある人は多いと思います」
風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスの症状は季節性アレルギーと重なる部分が多いため、よく混同されるという。
だが、熱を伴う場合(38度以上)は感染症の可能性もあるため、アレルギー以外を疑うことが重要だ。
アレルギーの症状だと見分ける方法は?
ヒュイ医師は、アレルギーを抱えている人はアレルギーや免疫系の症状を扱う医師の診断を受けることを勧める。
「患者に診断を下す時は、まず、病歴や過去の症状を聞いて、患者の気持ちや診察の目的を明確に理解します。どんな症状があるのか、その症状はどのくらい続いているのか、何をすると軽減されるのか、過去に治療をしたことがあるのかなどを質問します」
「患者との会話から集めた情報と身体診察をすることで、それ以上の検査をしなくても治療の選択肢を提供することができるからです」
また、より明確にするためにアレルギーテストをすることもよくあるという。その中で最も一般的なアレルギーテストは皮膚プリックテストだ。
このテストは、皮膚にアレルギーの原因として疑われるアレルゲンエキスを少量塗り、短時間置いてから腫れや赤味を調べるというもの。
「1度の来院で、さまざまな木や草、雑草など複数のアレルギーをテストします。それから、患者と医師が相談した上で最適な治療法を決めています」
アレルギーの症状の治療法
季節性アレルギーの症状を抑える場合は、重要なステップがある。
「症状を引き起こすアレルゲンに触れる機会を減らすことが重要です。例えば、花粉の量が多い時は家や車の窓を閉めたり、屋外で活動した後はシャワーを浴びることを心がけましょう」
もちろん、症状に対処する薬はいろいろあるという。
「例えば、鼻腔内用のステロイドスプレーは薬局や病院で手に入りますよ。研究で示されているように非常に効果が高いので、日々使うことで炎症を和らげ、くしゃみや鼻づまりなどの症状を緩和してくれます」
また、経口抗ヒスタミン薬は、蕁麻疹のある人には特に役立つのだそう。これらに加えて、アレルゲン免疫療法やアレルギー注射は長期間、効果が持続するため、患者のアレルギー反応に合わせて調整できるとのこと。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
Translation: Mitsuko Kanno From Prevention
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