4月から2800品目以上の食品が値上げされていますが、中でもチョコレートの値上げは「甘党」の消費者を直撃。
福岡のスイーツ専門店も、原料のコスト上昇を受けて、さまざまな経営努力を迫られています。
森永製菓は、人気の「チョコボール」を4月から6.5パーセント値上げしました。
不二家の「カントリーマアム」は、値段は変わりませんが、4月から1枚少ない18枚入りとなり、実質的な値上げです。
その背景にあるのが‥
◆チョコレートジャーナリスト 市川歩美さん
「大きな理由はカカオ豆の不作。去年、カカオの主要な生産国・コートジボアールやガーナでは、大雨や干ばつでカカオ農家の方がなかなか収穫できない状況が続いた。(業界は)カカオ豆をどう調達するかにも対応を迫られている」
「ビーンショック」と言われる世界的なカカオ豆の高騰です。
ニューヨーク市場では、昨年末には1トンあたり4000ドル程度だったカカオ豆の先物価格が、今年に入って一時1万ドルを上回るなど、わずか3カ月で倍以上になっているのです。
◆記者リポート
「濃厚な味わいが魅力のガトーショコラの専門店、この店も原料の一つであるカカオの値上がりによって大きな影響を受けています」
ガトーショコラの専門店「ごほうびショコラ」の看板商品は、カカオをたっぷり使った「ごほうびショコラ」。
カカオの急激な値上がりを受け、6年前の開店時から据え置いてきた価格を、去年、3000円から1割値上げして3300円にしました。
オーナーの松尾幸之助さんに原料費の高騰に伴う苦労を伺いました。
◆ごほうびショコラ 松尾幸之助 オーナー
「私が使っているチョコレートは、カカオ濃度が70パーセントと高いものです」
Q.1日にどれぐらいの量のカカオを使用?
◆ごほうびショコラ 松尾幸之助 オーナー
「多い時で20キログラムぐらいは使っている」
高校時代にカナダへ留学し、そこで口にしたガトーショコラのおいしさに衝撃を受けて、ショコラティエの道を選んだ松尾さん。
カカオの品質がガトーショコラの味を大きく左右するため、原料のコストは削れないといいます。
◆ごほうびショコラ 松尾幸之助 オーナー
「ヨーロッパから仕入れたクーベルチュールチョコレートというこだわって選んだ原料は変えたくないという思いがあるので、そこだけは変えずに、昔からのものを使用したい」
松尾さんは、原料以外のところで可能な限りコストを抑えようと、さまざまな知恵を絞っています。
◆ごほうびショコラ 松尾幸之助 オーナー
「以前まで海外の会社に箱や袋を生産してもらっていたが、日本の会社に変えることで値段が下がったので、そこで調整しています」
原料費の高騰に負けず、おいしいスイーツを届け続けるため、これから先もさまざまな経営努力を続ける方針です。
◆ごほうびショコラ 松尾幸之助 オーナー
「小さなガトーショコラを出して、回転率や売り上げを上げることで、値段は据え置きでいけるように工夫していきたい」
からの記事と詳細 ( カカオ豆高騰で“チョコレートショック” 定番商品も値上げ 福岡のスイーツ専門店は原料変えず経営努力|FNNプライム ... - FNNプライムオンライン )
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