警察まで呼ばれる騒動に。
スコットランドのグラスゴーにある「ウィリーのチョコレート体験」の会場に、警察が呼ばれました。その理由は、AI広告で発表されていた「没入型体験」が、実際はまったく違うもので、倉庫にポツポツとしょぼいオブジェが置かれただけだったから。子どもたちも泣き出す始末に。
どんなイベントだった?
ティモシー・シャラメ主演の映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』をベースにした、House of Illuminati主催の没入型アクティビティイベントでのことでした。チケット価格は約35ポンド(約6,600円)。
このイベントの宣伝は、AIのレンダリングイメージで行なわれていて、キャンディの森、ジェリービーンの滝、飛ぶ馬、巨大なキノコなど、幻想的で壮大なイベント会場として謳われていました。キャッチコピーは「チョコレートの夢が現実になる場所」だったそうです。
当日はたくさんの家族連れが到着。まず来場者は、宣伝で見た世界とはまったくかけ離れた汚れた窓と剥き出しの配管などがある廃墟のような工場に迎えられました。そこには数本のプラスチック製キャンディや、レンタルの小道具などが裸のコンクリート床に散らばっているだけ。
1時間のアトラクションが2分
またウンパ・ルンパ役のスタッフたちは、イベント前夜に配布されたという台本を必死に暗唱していたそうです。そのスタッフたちも、到着時に小道具がないから即興で演じてくれと要求されたと述べています。来場者の1人、Stuart Sinclairさんは「1時間のエンターテイメントイベントを2分で全部見終わってしまいました。ここでのメインアトラクションは、もはや主催者に不満を述べる人の列の方でした」とFacebookに書き込んでいます。
Sinclairさんは、2人の息子と4歳の娘と一緒にイベントに参加するために、2時間運転して会場入りしたそうです。
「このイベントはチョコレートファウンテンなどウィリー・ウォンカの世界を体験することで、子どもたちにとって素晴らしい1日となると説明されていました。
実際には何もオススメできません。まったくの詐欺です」
House of Illuminatiは850人の来場者に全額返金し、イベントはたった1日で中止となりました。さて、広告のイメージと実際の会場がどれだけ違うものだったのか、写真をご覧ください。見てるだけで悲しくなってきちゃう…。
からの記事と詳細 ( チョコレートの夢はどこ?お粗末すぎた『ウォンカ』の没入型イベント - GIZMODO JAPAN )
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