[1日 ロイター] - 野村とモルガン・スタンレーは1日、インドの2024年度(24年3月まで)の経済成長予測を上方修正した。一方、BofAグローバル・リサーチは予測を下方修正した。
野村は24年度の経済成長予測を5.5%から5.9%に修正。モルガン・スタンレーは6.2%から6.4%に修正した。
インド政府が先月31日発表した4─6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.8%増と、予想を上回った。
モルガン・スタンレーのインド担当チーフエコノミスト、ウパサナ・チャクラ氏は「この底堅さは持続するだろう」とし「経済主体のバランスシート改善に加え、構造改革につながる政府の積極的な供給サイドの対応が、数年にわたる力強い成長サイクルが確実な土台となる可能性が高い」と述べた。
一方、BofAは24年度の経済成長予想を6.5%から6.3%に下方修正した。4─6月のGDP伸び率が同社予想の前年比9.1%を大幅に下回った。4─6月のGDPが前期比で実質7.4%のマイナス成長となったことも指摘した。
BofAと野村は23年の降雨量が平年を下回り、農業成長に打撃を与えるとの見方も示した。
ゴールドマン・サックスとバークレイズは24年度の経済成長予測をそれぞれ6.4%、6.3%に据え置いた。バークレイズは予測に小幅な上振れリスクがあるとしている。
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