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Thursday, August 3, 2023

英中銀、政策金利5.25%に引き上げ-引き締めは長期必要と警告 ... - ブルームバーグ

イングランド銀行(英中央銀行)は3日、政策金利を0.25ポイント引き上げ、15年ぶり高水準の5.25%とした。インフレとの闘いは長期にわたる金融引き締めを必要とする可能性があると警告した。

  利上げ幅は6月の0.5ポイントから縮小した。0.25ポイントは市場の予想に一致した。中銀の発表後、市場は金利が来年2月に5.75%未満でピークに達するとの予想を織り込んだ。

  ベイリー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は、インフレが持続する場合の追加利上げの可能性を残すとともに、インフレ率を2%の目標に戻すために金融政策姿勢は「十分に景気抑制的な水準に十分に長く」とどまるとの文言を追加した。

  中銀は2024、25年の成長率予想を引き下げるとともに中期的なインフレ見通しを引き上げた。

  ベイリー総裁は政策発表後の記者会見で「リスクのバランスを取る必要があり、リスクは双方向だ」と述べた。インフレ目標2%を達成する道筋は一つではないとし、金利を中期的に据え置く選択肢も含まれると付け加えた。「金利の道筋についての推定はない」と語った。

  いつ政策を反転させるかとの問いには、「いつ利下げがあり得るかを臆測するにはあまりにも時期尚早だ」と答えた。

Sunak Is on Course to Meet His Pledge to Halve Inflation

BOE expects inflation to fall to 4.9% by the end of 2023

Source: Bank of England

 

  MPCの意見は3つに分かれた。賃金と物価の上昇率が高過ぎる一方で経済活動が弱まりつつある状況への対応を巡り、見解の相違が広がっていることを示した。

  マン、ハスケル両委員は0.5ポイント利上げを支持した一方、ディングラ委員は据え置きを主張した。ベイリー総裁を含む残りの6人が0.25ポイント利上げに賛成票を投じた。

  ベイリー総裁は声明で「インフレは低下しつつあり、これは朗報だ」とした上で、「インフレは低所得層に最も打撃を与えることを認識している。絶対確実に2%の目標まで低下させなければならない」と表明した。

  議事要旨によると、中銀は「より持続的な物価圧力が見られる場合には、一段の金融政策引き締めが必要になる」とのガイダンスを維持した。

  利上げサイクル終了後も金利が高止まりすることを示唆する文言を追加し、「インフレを中期で持続的に2%の目標に戻すため、政策金利は十分に景気抑制的な水準に十分に長くとどまることを確実にする」とした。

  賃金の伸びなど重要なデータは「持続的なインフレ圧力の強まりによるリスクの一部が、具体化し始めた可能性を示唆している」と説明した。

  投資家は今回の決定について、インフレ低下に伴い金利が従来の想定よりも早くピークに達することを示唆するものと受け止めた。約1カ月前にはピーク金利は6.5%超と見込まれ、7%の可能性を指摘する声もあった。

Central Bank Interest Rates Have Been Climbing

Bank of England's hikes leave UK rates lower than the US

Source: Bloomberg

  議事要旨によると、中銀はインフレ持続のリスクを織り込み、中期的なインフレ予測を5月の予想に比べ引き上げた。

  成長率は2023、24年をそれぞれ0.5%、25年を0.25%と予想し、24、25年については下方修正した。予想範囲最終年の26年の国内総生産(GDP)予想は5月時点から0.75%引き下げた。

  量的引き締め(QT)については、バランスシート圧縮のペースを来月決定するとした。英中銀のQTは10月から2年目に入る。

 

原題: BOE Lifts Rates to 5.25%, With Warning Policy to Stay Tight (2) BOE Lifts Rates to 5.25%, With Warning Policy to Stay Tight (1)(抜粋)

(総裁のコメントなどを追加します)

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