アドベンチャーバイク向けのタイヤとして、もっとも必要な性能はどんな路面にも対応して確実なグリップ性能を発揮して、安定したライディングを実現することと、それを長期間持続するロングライフ性能に違いありません。
とくに、TOURANCE NEXT2ではウエットグリップと安定性の向上のために、コンパウンドにさまざまな最新技術が用いられています。
まずフロントタイヤには、高機能SBR液体ポリマーを使用してさまざまな路面状況への対応力を強化した、新しいアダプティブハイシリカ・トレッドコンパウンド(シリカ率80%以上、コンパウンド配合とシリカレートはサイズによって異なります)を採用。
多数のシリカの化学結合数によって、ゴムの個体性とウエットパフォーマンスを向上させています。
上記のテクノロジーを用いることで、時速85㎞でマイナス10%の制動距離を実現し、負荷のかかるあらゆる条件下で優れた安定性を発揮してくれます。
リヤはフロント同様のコンパウンドに、フルシリカのサイド+HYPERBAE 3Dレイアウトを採用
そしてリヤタイヤは、3分割コンパウンドのセンター部分にフロント同様の高シリカSBRコンパウンド(幅は40~45mm)を採用し、サイドのショルダーコンパウンドにはエッジグリップ向上のためにフルシリカを採用。
そして、TOURANCE NEXT2が初採用した最新テクノロジーがMETZELER HYPERBAEテクノロジー。
以前、概論でご説明したように、リヤタイヤのトレッドゴム層の下にもう1枚、100%カーボンブラックのゴムベースを敷くことで、高いウエット性能を発揮するセンター部の高シリカSBRコンパウンド、サイド部のフルシリカ部分ともに熱安定性を高めて、タイヤ全体が温まりやすくしています(サイズによっては、センターのコンパウンドがショルダーコンパウンドの下まで伸びているキャップ&ベースの場合もあり)。
ウエット性能は高いが温まりにくいシリカコンパウンドと、温まりやすく熱安定性の高い100%カーボンブラックコンパウンドの、両方のいいとこ取りをしているというわけです。
この技術によって、ラインホールディング性能、熱安定性(温まりやすさとその持続)、そして安定した性能を持続して発揮する効果をアップしているのです。
次回は、パフォーマンスレーダーチャートと、サイズ紹介、それぞれのサイズの発売時期の詳細をご紹介します。
情報提供元 [ METZELERファンサイト ]
からの記事と詳細 ( 【METZELER】TOURANCE NEXT2 テクノロジー3:コンパウンド - Webike Plus )
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