Dmytro VaravinGetty Images
[目次]
靴やスニーカー、衣類などを水や汚れから守るために使われる防水スプレー。水をはじくため正確には「撥(はっ)水スプレー」と言えますが、一般に「防水スプレー」と呼ばれています。特に雨や雪が多くなる時期に重宝する防水スプレーですが、防水スプレーの中にも種類があり、スプレーができる素材も異なるため、どれを選んでいいか迷う人もいるでしょう。
そこでこのページでは、防水スプレーの選び方や使い方を解説。さらに、おすすめの商品を紹介します。
防水スプレーの選び方
使うアイテムに合った
防水スプレーの種類を選ぶ
防水スプレーは主に「フッ素系」と「シリコン系」、そして「ハイブリッド系」の3種類があります。それぞれに特性があるので、防水スプレーを使いたいアイテムに合わせて選ぶことをおすすめします。
フッ素系|
靴・スニーカーや衣類など
幅広く使える
フッ素系の防水スプレーは、汎用性の高さが特長。素材の繊維を1本ずつコーティングすることで撥水効果をもたらす仕組みで、通気性や風合いを損なわないとされています。スニーカーや革靴、衣類などさまざまな製品に使えるため、幅広いアイテムに使いたい人におすすめです。
さらには防汚・防油効果も期待できる点が魅力ですが、シリコン系の防水スプレーよりは持続時間が低い点がデメリットに挙げられます。
シリコン系|
レイングッズにおすすめ。
持続時間の長さに優れる
シリコン系の防水スプレーは素材の表面をコーティングして水をはじくため、布地の通気性は低くなります。よって、通気性を必要としない傘やレインコートといったレイングッズの撥水効果を高めたいときに、特におすすめの防水スプレーでしょう。フッ素系の防水スプレーに比べると、持続時間が長いのも魅力と言えます。
ハイブリッド系|
フッ素系とシリコン系の
長所を兼ね備える
フッ素系とシリコン系の特長を併せ持つのが、ハイブリッド系の防水スプレーになります。持続時間が長く、通気性に優れていて使える製品も幅広いため、使い勝手がよいでしょう。ただしハイブリッド系の防水スプレーの場合も、対応する製品を事前にチェックすることをおすすめします。
防水スプレーの乾燥時間に注目。
急いでいる人は速乾タイプを
防水スプレーは、スプレーをしたあとに十分に乾かす必要があります。乾燥時間は1分程度のものもあれば、40分としているものもあり、商品によってさまざま。急な雨に備えたい場合をはじめ、防水スプレーをしたあとにすぐに使いたい人は、乾燥時間が短いものを選ぶのがおすすめと言えます。
効果の持続時間が長いと
手入れ回数の軽減につながる
時間が経つにつれて、防水スプレーの効果は落ちていくもの。例えばスニーカーであれば、一般に1~2日で効果が半減するとも言われています。よって正しく効果を得るためには、こまめに防水スプレーをする必要があるでしょう。
中には持続時間が長いものもあります。スプレーをする頻度をなるべく少なくしたい人は、防水スプレーを購入するときに効果の持続時間もチェックしておくことをおすすめします。
プラスアルファの機能があると
便利
防水スプレーの中には「抗菌」「除菌」「防臭」効果といった、プラスアルファの機能を備えたものもあります。より快適に使いたい人は、こうした付加機能をチェックするのがおすすめです。また、UVカット効果や傷防止効果などがある防水スプレーは、製品が傷むのを抑えることにもつながるでしょう。
防水スプレーのおすすめ8選
コロンブス アメダス 420
キャンバス地やナイロン、スエードなど、幅広い素材に使える防水スプレーです。飛散量を少なくして大量に吸い込むリスクを軽減するために、厚生労働省の「家庭用防水スプレー製品マニュアル」、一般社団法人日本エアゾール協会の自主基準に沿って製造しています。安全性に配慮された防水スプレーを求めている人におすすめです。
- タイプ:フッ素
- 対象:ツヤ革・起毛革の天然皮革の靴およびその他皮革製品、布地・人工皮革などの靴およびその他製品
- 乾燥時間:約5~10分(ヌメ革や起毛革などは約15分)
- 持続時間:-
- 付加機能:防汚、撥油
コニシ 防水スプレー ハイパワー
傘4本分に使えるほどの容量を持つ防水スプレーになります。「雨・雪・ドロ・油汚れを強力にはじく」と謳(うた)っていて、レジャーで使うようなアウトドアギアにスプレーするのもおすすめでしょう。ラインナップとして、約1分で乾くという速乾タイプや長時間効果が続くというタイプも展開されています。
- タイプ:フッ素
- 対象:傘、靴、スポーツウェア
- 乾燥時間:20分以上
- 持続時間:-
- 付加機能:撥油
ヘンケルジャパン ロックタイト ハイクラス防水スプレー 撥
抜群の撥水・撥油性能を誇るというハイスペックのフッ素樹脂を使用。それをロックタイトの独自処方によりスプレー速度を最適化し、しっかりとコーティングします。より高いレベルでの水・油汚れの対策をしたい人におすすめでしょう。
- タイプ:フッ素
- 対象:靴・スニーカー、革製品、衣類
- 乾燥時間:20分以上
- 持続時間:-
- 付加機能:撥油
コロニル 防水スプレー
レザー製品に使う防水スプレーを探している人におすすめの1本がこちら。100年以上の歴史を持つドイツ発のレザーケアブランド コロニルの代表的な製品で、皮革の通気性・柔軟性を損なわず、高い防水・防汚効果を与えることができるという防水スプレーです。スムースレザーからスエード、ヌバックなど、さまざまなレザー製品に対応しています。
- タイプ:フッ素
- 対象:皮革製品、ゴアテックス
- 乾燥時間:約10分
- 持続時間:-
- 付加機能:防汚、UV
W.P.S. 防水スプレー Ver2.
こちらは、ハイブリッド系の防水スプレーになります。素材の風合いや透湿性を損なわず持続性に優れ、高い防水・防汚効果を実現。さらに除菌・抗菌効果も備えているため、一緒にニオイ対策をしたい人にもおすすめです。
- タイプ:ハイブリッド
- 対象:靴・バッグ(革・スエード・布)、繊維製品(衣類・スポーツウェア・レインコート・アウトドア用品)、傘
- 乾燥時間:約5~10分
- 持続時間:-
- 付加機能:防汚、除菌、抗菌
マーキープレイヤー スニーカー用撥水撥油スプレー
世界中の全ての人々に快適なスニーカーライフを提供することを目的としたブランドの、スニーカー用防水スプレーになります。キャンバスやナイロン、天然革など、さまざまな素材に使うことができるのがうれしいところ。また、使用頻度にはよるものの「約1カ月近く効果が持続する」とのこと。なので、手入れの頻度を少なくしたい人におすすめと言えます。
- タイプ:フッ素
- 対象:キャンバス、ナイロン、天然革、合成皮革などのスニーカー
- 乾燥時間:約20分
- 持続時間:約1カ月
- 付加機能:撥油
3M(スリーエム) スコッチガード 防水スプレー\
急な雨に備えたい人におすすめと言える、速乾性に優れた防水スプレーです。その乾燥時間は約1分。雨の日の外出前に、靴や衣服の裾にさっとスプレーして使えます。UVカット効果もあるため、お気に入りのアイテムが紫外線によって色あせるのを抑えたい人にもおすすめです。
- タイプ:-
- 対象:綿・ウール・ナイロン・ポリエステルなどの繊維製品、革靴・スニーカー・布靴(白以外)
- 乾燥時間:1分
- 持続時間:-
- 付加機能:UVカット
LOGOS(ロゴス) 強力防水スプレー
アウトドアブランドのロゴスが展開している、「フッ素配合で防水・撥水性能が長期間持続する」と謳(うた)う防水スプレーです。「大型ドームテント約1張分の容量がある」と言います。キャンプや登山などアウトドアレジャーで使うアイテムにスプレーしておくと、心強いでしょう。
- タイプ:フッ素
- 対象:-
- 乾燥時間:約30分
- 持続時間:-
- 付加機能:-
防水スプレーの使い方と注意点
防水スプレーの効果を十分に発揮するためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。具体的には、次のポイントを意識するのがおすすめです。
- 新品のうちに防水スプレーをする。すでに使用しているアイテムに使う場合は、汚れやホコリを落としてから吹きかける
- アイテムから20~30cmほど離して、まんべんなくスプレーをする。2回(重ね塗り)するとより効果的
- スプレーをした後は、しっかりと乾燥させる
- 2~4回はいたら1回(基本は1週間に1回)、雨の日の外出につき1回スプレーするのがおすすめ
またスプレーするときには、粒子を吸い込むと粒子が肺に付着して咳が出たり息苦しくなったりする恐れがあるため、風通しのいい屋外で使うことをおすすめします。その際には風向きにも注意して、自分のほうにスプレーが吹きかかって吸い込まないようにないようにしましょう。
まとめ
大切なスニーカーや衣類などを快適に、そして長く使い続けるのに役立つ防水スプレー。雨対策にはもちろん、お手入れの一つとして取り入れてみることをおすすめします。このページを参考に、用途に合った防水スプレーを見つけてみてください。
からの記事と詳細 ( 防水スプレーのおすすめ8選「靴やスニーカー、衣類などを雨や汚れ ... - Esquire(エスクァイア 日本版) )
https://ift.tt/jGMhHqR
No comments:
Post a Comment