代表候補初選出に「一日一日がいい経験になっています」と中野 [写真]=兼子愼一郎
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「びっくりしました。最初は『自分が?』とも思ったのですが、うれしい思いもありました」
5月11日に発表された2023年度女子日本代表チームの代表候補選手の中で初選出は5名。そのうちの一人、日立ハイテククーガーズの中野由希は、初選出の感想をこのように語った。
初めての女子日本代表合宿では「最初の2日間は緊張もあったし、覚えることもあって頭がいっぱいいっぱいの中でやっていました」という中野。それでも、「徐々に余裕も出てきて、今は自分のプレーも出せているのではないかなと思います」とも語る。
中野は、第24回Wリーグ(2022−23シーズン)よりトヨタ紡織サンシャインラビッツから日立ハイテククーガーズへ移籍。その移籍1年目では27試合に出場し、そのうち11試合はスターターを務めた。26試合出場したレギュラーシーズンのスタッツは1試合平均8.12得点3.77リバウンド。日立ハイテクのプレーオフ進出にも貢献した。
そんな新天地での1年目について、「最初は不安もあったのですが、やっていくうちにキャプテンのキャロさん(白鞘郁里)のもと、選手みんなでコミュニケーション取りながら戦うことができたので、その中で自分自身もスムーズにプレーすることができました」と、振り返る。
さらには、「(シーズンの)最初の方はスタートも経験させてもらいましたし、プレータイムも多くもらうことができました。シーズンを通してみたら、(好不調の)波もあったのですが、自分のプレーをコートで表現するというのを一番に置いてやってきたので、シーズン後にこうやって日本代表にも選んでもらうことができて、とてもうれしく思っています」とも言い、その表情からは充実した1シーズンだったことを感じさせた。
日本代表では3ポイントシュートを期待されており、「この一年、3ポイントシュートの確率は高くはないのですが、試合中に3ポイントシュートが決まると自分のペースにもなるというのも感じているので、3ポイントシュートは持ち味として頑張っていきたいです」という。
「日本代表に呼んでもらったので、シーズンが終わった後も高いモチベーションをそのまま持続することができています。(日本代表は)強度が高く、質も高い練習をしているので勉強になるし、一日一日がいい経験になっています」と、中野。
昨シーズンはさらなる飛躍を求めて移籍を決断した挑戦の1年。そして、その挑戦は日本代表という新しい形で今も続いている。
「運動量を生かしたプレーが私の強みだと思うので、走るところは走る。シュートに関してはボールをもらったらシュートのプレーから入ることを意識していきたいです。世界を相手に戦うとなると身長と体格で負けるところがあるので、そこをスピードや走り、アウトサイドのシュートで補っていけるように。日立ハイテクのスタッフの方たちからも思い切ってやるようにとエールをもらったので、もう思い切ってやりたいです」(中野)
取材・文=田島早苗
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