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Tuesday, June 14, 2022

おいしい狭山茶大好き条例制定へ 入間市、9月市議会で提案 振興、継承狙い「1日1杯を」 - 東京新聞

入間市役所前で行われた八十八夜新茶まつりの様子

入間市役所前で行われた八十八夜新茶まつりの様子

 埼玉県入間市は、市の特産物「狭山茶」の振興や茶畑の風景を後世に伝えることなどを目的に、「おいしい狭山茶大好き条例(仮称)」案を、九月市議会定例会に提案する。十月一日施行を目指す。茶に関連する条例は二〇〇九年に静岡市が施行した例があるが、県内では初となる。(武藤康弘)

 条例案は全七条で、市の役割を「製茶技術の継承を支援」「茶畑の風景を守るため、魅力ある農業として持続するよう生産環境の向上を図る」と定めている。市民の役割にも言及し「一日一杯の狭山茶を飲むなど狭山茶のある生活を心掛ける」としている。

 また、六月の第一日曜日を「狭山茶の日」とすることも盛り込んだ。市によると、五月初旬の「八十八夜」からずらしたのは「狭山茶は茶産地としては北方で、五月初旬では新茶が出そろわないため」という。

 市は市民や茶業者、行政が結び付き、茶の文化と産業がより活性化することを期待。一カ月間のパブリックコメントを経て条例案をまとめた。五月二十七日の定例会見で、杉島理一郎市長は「茶摘みで全国にPRを、という声も上がっている。来年の新茶シーズンへつなげたい」と述べた。

 市の統計によると、二〇年の茶栽培面積二百五十一ヘクタールは県内同面積の約三割に当たり、最も広い。

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