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Monday, April 18, 2022

【提言】持続的な企業発展のためのエンゲージメント向上を ~ヒーロー/ヒロインとなるミドル層の『こころ』への着火(自分事化)と次世代リーダーの育成サイクル~ | 一般社団法人 関西経済同友会 - 一般社団法人 関西経済同友会

関西経済同友会 企業経営委員会(委員長=谷口宗哉 前・三菱UFJ銀行 代表取締役副頭取 執行役員(西日本駐在))は、提言「持続的な企業発展のためのエンゲージメント向上を ~ヒーロー/ヒロインとなるミドル層の『こころ』への着火(自分事化)と次世代リーダーの育成サイクル~」を取り纏めました。


1.問題意識

  • 働き手の減少局面への移行や内外環境の不確実性増大により、企業の持続的発展には生産性向上やイノベーションが必須に(「目指すべき方向性はコロナ禍前後で不変」) 。
  • 我が国の経済発展や安定雇用を支えた雇用慣行(終身雇用・年功序列等)は、近年では従業員の働きがいや価値観の多様化に対応できず、人材の課題(低生産性やぶら下がり社員等)に直面 。
  • 先行き、従業員の企業への愛着といった我が国の良さを活かしつつ、企業が発展を続けるためには、イノベーションの担い手である従業員に焦点を当て、ジョブ型雇用等の制度の見直しだけにとどまらず、「従業員が企業のビジョンに共感 ・ 腹落ちし、自発的・能動的に力を発揮する意欲」(=経営ビジョンの自分事化 、高い当事者意識) を意味する「従業員エンゲージメント」の向上(従業員の「こころ」に火をともす)、及びそれを持続させる「サステナブル・エンゲージメント」 が重要 。

2.提言

提言1:経営ビジョン自分事化の率先垂範 【経営トップ】

経営トップは、従業員の「こころ」を理解した上で、対話・振り返りを通じたアクションにつなげるサイクル、「こころ」に火をともす取組を励行

(1) 経営ビジョンの着信主義徹底(伝える≠伝わる)による、浸透重視
(2) 従業員の信頼を高め続けるため、深い対話力を研鑽
(3) 従業員の最も身近な存在であるミドル層の役割をしっかりと認識し、「こころ」へ着火

提言2:次世代リーダーの育成 【経営トップ】

経営トップは、人材を「資源」ではなく「財」と捉え、「経営ビジョンと人財のギャップ」を解消

(1) 次世代を担うリーダー育成のため、多様な学び直し・挑戦の機会を提供
(2) 可視化された人材ギャップに自ら(次世代のリーダー)が挑戦できる企業風土を醸成

提言3:ミドル層の意識向上と積極的な経営参画 【ミドル層】

ミドル層は、自身の役割の重要性(次世代の経営者候補であり、従業員にとって最も身近な存在)をしっかりと認識し、レジリエント(強靭)かつサステナブル(持続的)な組織づくりをリード

(1) 経営ビジョンへの共感・腹落ちによる、ビジョン体現
(2)自らが失敗を恐れずに人財ギャップ解消へ積極的に挑戦する姿勢を示したり、部下の考え方や自主性等への寛容さを示すことで、部下の意識・行動変革を促進

以上

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