用語説明
[用語1] 植物を原料としたプラスチック : 再生可能な生物由来の資源(バイオマス資源)を原料にしたプラスチック。一般的なプラスチックは石油を原料に作られているが、植物を原料としたプラスチックは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料にして作られている。石油のように枯渇することはなく、温暖化の原因とされる二酸化炭素の排出も抑えることができる。
[用語2] カーボネート結合からなるプラスチック(ポリカーボネート) : モノマーと呼ばれる単位分子が、カーボネート結合を介して連続して結合することで得られる高分子の総称。石油由来のビスフェノールAをモノマーとして得られるポリカーボネートは、耐熱性や透明性に優れることからエンジニアプラスチックとして広く用いられている。
[用語3] 尿素 : 1分子あたりの窒素原子含有率が高く、植物の葉や茎を育てる化学肥料として古くから農業で使用されている。無機化合物から初めて合成された有機化合物でもある。
[用語4] ケミカルリサイクル : 使用済みの資源を、そのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルすること。高分子材料をモノマーや少数のモノマーがつながったオリゴマーに戻してから再度重合することで、元の高分子材料や新たな高分子材料として再生する方法である。
[用語5] サステナブル : Sustainableは「持続する(Sustain)」と「できる(able)」からなる言葉で、「持続可能な」という意味。地球の環境を壊さず、資源も使用しすぎず、美しい地球を維持しながら生活し続けていこうという呼びかけ。
[用語6] SDGs : Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2015年の国連サミットで採択されたもので、国際的な開発目標。
[用語7] アンモニアの合成法(ハーバー・ボッシュ法) : フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュが1906年に開発した方法。鉄を主体とした触媒を用いて、空気中の窒素を水素と直接反応させてアンモニアを生産する方法。
N2+3H2→2NH3
[用語8] モノマー : 高分子(ポリマー)を構成する低分子の単位分子。モノマーを連続して結合するとポリマーが得られる。
[用語9] バイオマス資源であるイソソルビド : 再生可能な生物由来のモノマーの一つで、グルコースを化学変換して得られる。イソソルビドをモノマーに用いて得られるポリカーボネートは、石油資源(ビスフェノールA)から得られるポリカーボネートに匹敵する耐熱性、機械的強度、透明性を有する。
[用語10] シロイヌナズナ : 通称ぺんぺん草。成長速度が速く、室内で容易に栽培でき、多数の種子がとれることから、植物のモデル生物として生育試験に広く用いられる。
からの記事と詳細 ( プラスチックを肥料に変換するリサイクルシステムを開発 プラスチックの廃棄問題と食料問題の同時解決に向けて - 東京工業大学 )
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