
(ブルームバーグ): マルコ・コラノビッチ氏を中心とするJPモルガン・チェースのストラテジストらは、投資家のハイテク株への逃避を促した成長を巡る不安は行き過ぎであり、新型コロナウイルスのデルタ変異株拡大に伴う経済的悪影響は短期間で終わる可能性が高いと分析した。
投資家はハイテク株へのエクスポージャー縮小と、エネルギー株など景気敏感銘柄の保有拡大を検討すべきだとストラテジストらは指摘。新型コロナ感染再拡大を背景に特に米国株の動揺に備えるべきだと警鐘を鳴らす声が広がる中で、JPモルガンの見方は楽観的だ。
JPモルガンのストラテジストらは、最近の感染再拡大が世界的に経済の再開を遅らせた点には同意するが、デルタ株感染の波が既にピークに達し、米国でも世界的にも沈静化に向かいつつある様子が、同行のデータからうかがえる。
コラノビッチ氏らは顧客向けリポートで、「デルタ株が沈静化し、経済再開に伴う供給の摩擦と緩和的な金融政策を背景にインフレが持続する状況で、リフレ・経済再開トレードが再びアウトパフォーマンスし始める」と予想。債券利回りと景気循環株が先月初めに底入れした公算が大きいとの見解をあらためて示した。
ストラテジストらはまた、最近出遅れていた日本株と新興国株の保有を拡大するよう勧めた。菅義偉首相の退陣は自民党の安定に道を開くものであり、歴史的に株式リターンを改善させてきたシナリオだとした。
原題:JPMorgan’s Kolanovic Says Time to Cut Tech in Reopening Revival(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Lu Wang
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