[東京 26日 ロイター] - 終値 前日比 寄り付 安値/高値 き 日経平均<. 29126.23 +105.60 29095.4 28,896.37 N225> 9 ─29,241.2 8 TOPIX 1918.15 +3.17 1922.47 1,907.45─ 1,923.89 東証出来高 97477.00 東証売買 20874.0 (万株) 代金(億円 1 ) 東京株式市場で日経平均は反発した。前週末に発表された米経済指標の良好な結果な どから世界景気回復への期待感が高まった一方、新型コロナウイルスの感染拡大に対する 国内でのワクチン接種が欧米に比べて遅れており、警戒感も根強く上値は限られた。 前週末の米国市場では、良好な経済指標を受けて主要3指数が反発。週明けの東京市 場もその流れを受けて朝方は反発してスタートした。 ただ、緊急事態宣言による経済への悪影響への警戒感や、菅政権の発足後で初の国政 選挙となった衆参3選挙で野党候補が勝利したことが嫌気されて利食い売りに押され、一 時マイナス圏に沈んだ。 前引けにかけては、世界景気回復期待に支えられて値を持ち直しプラス圏に浮上。後 場には2万9200円台を回復する場面もあった。その後は勢いが続かず、大引けにかけ ては上値の重い展開となった。 市場では「ワクチンの接種の動向が景況感にほぼ連動している。日本は欧米に比べ接 種が極端に遅れており、相場の重しになりやすい」(三菱UFJモルガンスタンレー証券 の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト)との声が聞かれた。 足元の新型コロナ感染拡大に対する警戒感は強い一方、ワクチン普及による景気回復 期待が消えたわけではないとし「財政支出と金融緩和でマネーもジャブジャブだ。コロナ 後を見据えた市場の強気センチメントは底堅く維持されている」(日東フィナンシャルグ ループの中島肇社長)との見方も聞かれた。 TOPIXは0.17%高。東証1部の売買代金は2兆0874億0100万円だっ た。東証33業種では、空運、陸運、鉄鋼などの上昇が目立った一方、医薬品や水産・農 林業、倉庫・運輸関連業などがさえなかった。 世界景気の回復期待を背景に、アドバンテストや東京エレクトロン 、キヤノンといったハイテク株が堅調に推移した。緊急事態宣言で悪影響が懸念 される空運や鉄道、小売りの一角も買い戻された。ただ、国内サービス業は「4―6月も ダメージを受けるのは間違いない。買い戻しがどの程度、持続するかは読みにくい」(国 内証券)との声も聞かれた。 23日に好決算を発表したエムスリーは一時7%超の下落となった。202 2年3月期の業績見通しの開示を見送っており、市場では新規材料に乏しいとの受け止め が聞かれた。 東証1部の騰落数は、値上がり942銘柄に対し、値下がりが1139銘柄、変わら ずが109銘柄だった。
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