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Sunday, April 25, 2021

東京株式市場・大引け=反発、世界景気の回復期待が支援 ワクチン遅れは重しに - ロイター

    [東京 26日 ロイター] -    
             終値      前日比     寄り付   安値/高値
                                  き       
                                          
 日経平均<.  29126.23  +105.60    29095.4  28,896.37
 N225>                            9        ─29,241.2
                                           8
 TOPIX  1918.15   +3.17      1922.47  1,907.45─
                                           1,923.89
 東証出来高  97477.00  東証売買   20874.0  
 (万株)                代金(億円  1        
                       )                   
 
    東京株式市場で日経平均は反発した。前週末に発表された米経済指標の良好な結果な
どから世界景気回復への期待感が高まった一方、新型コロナウイルスの感染拡大に対する
国内でのワクチン接種が欧米に比べて遅れており、警戒感も根強く上値は限られた。
    前週末の米国市場では、良好な経済指標を受けて主要3指数が反発。週明けの東京市
場もその流れを受けて朝方は反発してスタートした。
    ただ、緊急事態宣言による経済への悪影響への警戒感や、菅政権の発足後で初の国政
選挙となった衆参3選挙で野党候補が勝利したことが嫌気されて利食い売りに押され、一
時マイナス圏に沈んだ。
    前引けにかけては、世界景気回復期待に支えられて値を持ち直しプラス圏に浮上。後
場には2万9200円台を回復する場面もあった。その後は勢いが続かず、大引けにかけ
ては上値の重い展開となった。
    
    市場では「ワクチンの接種の動向が景況感にほぼ連動している。日本は欧米に比べ接
種が極端に遅れており、相場の重しになりやすい」(三菱UFJモルガンスタンレー証券
の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト)との声が聞かれた。    
    足元の新型コロナ感染拡大に対する警戒感は強い一方、ワクチン普及による景気回復
期待が消えたわけではないとし「財政支出と金融緩和でマネーもジャブジャブだ。コロナ
後を見据えた市場の強気センチメントは底堅く維持されている」(日東フィナンシャルグ
ループの中島肇社長)との見方も聞かれた。
  
    TOPIXは0.17%高。東証1部の売買代金は2兆0874億0100万円だっ
た。東証33業種では、空運、陸運、鉄鋼などの上昇が目立った一方、医薬品や水産・農
林業、倉庫・運輸関連業などがさえなかった。
    世界景気の回復期待を背景に、アドバンテストや東京エレクトロン
、キヤノンといったハイテク株が堅調に推移した。緊急事態宣言で悪影響が懸念
される空運や鉄道、小売りの一角も買い戻された。ただ、国内サービス業は「4―6月も
ダメージを受けるのは間違いない。買い戻しがどの程度、持続するかは読みにくい」(国
内証券)との声も聞かれた。
    23日に好決算を発表したエムスリーは一時7%超の下落となった。202
2年3月期の業績見通しの開示を見送っており、市場では新規材料に乏しいとの受け止め
が聞かれた。    
    東証1部の騰落数は、値上がり942銘柄に対し、値下がりが1139銘柄、変わら
ずが109銘柄だった。

    
 
 

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