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Sunday, March 1, 2020

かながわ未来人>ネットで飛躍 世界へ チョコレートデザイン社長 八木克尚(やぎ・かつひさ)さん(43):神奈川(TOKYO Web) - 東京新聞

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 横浜発祥のチョコレートブランドとして売上高は十億円を超え、世界への飛躍を目指す。今年創業二十周年。生チョコをクッキーで挟んだ代表的商品「ショーコラ」は、贈答用に加え、ぜいたくな気分を味わう自分用としても人気を博す。「流行に流されず、店の『顔』となる商品を押し出していくのが重要」と語る。

 横浜市港南区生まれ。菓子作りの仕事をしようと思ったのは小学生の頃。自宅に大きなガスオーブンがあり、母がよく菓子を作ってくれた。シュークリームやマドレーヌなどが印象に残っており、「手の込んだ本格的なお菓子を食べていた」。母の料理を手伝うこともあり、高校時代は洋菓子店でアルバイトもした。

 卒業後は日本菓子専門学校に入り、パティシエを目指した。二十歳でフランスの製菓学校で修業。帰国後は地元の洋菓子店に入職した。「給料が安く、休みも全然ない。今で言うブラック企業。業界全体の体質だった」。自分の店を持つためには「このまま働いても意味がない」と判断し、一年半で大手菓子メーカーに転職した。

 新たな職場では、調理場から販売スペースがガラス越しに見え、客の反応を間近に感じた。改善すべき点などが体感的に分かり、「お客さんとコミュニケーションを取る大切さを学んだ」。二十三歳で会社を設立。実家敷地の二坪にプレハブ小屋を建て、トリュフと生チョコのインターネット通販を始めた。

 当時、ネット通販は黎明(れいめい)期。「食べ物は直接手売りするもの」という業界の常識にとらわれず、「自分で接客でき、自分の言葉で商品の魅力を伝えられる」ネットの可能性にいち早く注目した。順調に売り上げを伸ばし、二〇〇二年に横浜市南区に工場を新設。数千通りのレシピを試した末にショーコラを開発した。

 一四年にみなとみらい地区に初めて店舗を構え、国内四店舗を抱える現在でも、手作りは譲れない。店舗の雰囲気で感じる「体験」も含め、高い付加価値を出して適正な価格で販売することを意識する。「ビジネスで業界の常識を変えたい。子どもが夢を持てるような業界にしたい」

 世界のカカオ農場で、子どもが働いている現実を知った。「自分が洋菓子業界の悪弊と同じことをしていると思った」。適正な価格で買い付けるフェアトレードを続け、〇六年からは資金を少しずつ集め、一五年にガーナに学校建設費用として五百万円を寄付した。

 「日本の創作クオリティーは世界に負けていない。日本の良さを追求したブランドにしていく」と決意を語る。今後は、欧州など海外展開を考えている。 (志村彰太)

<チョコレートデザイン> 2000年、現在の店名である「ヴァニラビーンズ」として設立。07年に社名変更した。社員は約40人。横浜市には、みなとみらい本店と「バニラビーンズ・ザ・ロースタリー」(共に中区)の2店舗、ほかに川崎店(川崎市川崎区)と鎌倉店(鎌倉市)がある。「マイルドカカオ」や「リッチミルク」など、フレーバーの異なるショーコラのほか、ガナッシュの「パリトロ」などを販売する。現在はホワイトデー限定商品も展開している。

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March 02, 2020 at 05:33AM
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