Pages

Wednesday, March 27, 2024

不作のカカオ豆、初の1万ドル突破…チョコレート価格上昇の可能性も - 読売新聞オンライン

 【ニューヨーク=小林泰裕】26日のニューヨーク市場で、カカオ豆の先物価格(期近物)が一時、初めて1トンあたり1万ドル(約150万円)を突破した。主産地である西アフリカでの不作が主な要因で、供給不足は数年続く恐れがある。チョコレート価格の上昇につながる可能性がある。

 カカオ豆の先物価格は昨年末に同約4200ドルで推移していたが、今年に入って2倍超に上昇した。主要金属の銅の先物価格(1トンあたり約9000ドル)を上回る水準となっている。

 世界のカカオ豆生産の約6割を占めるガーナとコートジボワールで今年、天候不順と病害により生産量の減少が見込まれている。国際機関によれば、2023~24年シーズンの供給不足は37万4000トンと前シーズンの5倍に達する見通しだ。

 カカオは新しい木を植えても、実ができるまで3~4年かかるため、当面は厳しい需給環境が続くとみられる。カカオ専門家のポール・ジュール氏は「カカオ豆市場はパニックに陥っている。需給が改善するまで時間がかかる」と指摘。歴史的な株高を背景に、投機マネーの流入が価格をつり上げている可能性もある。

 日本でも明治がチョコレート菓子の値上げを発表しており、今後も値上げの動きが広がる懸念がある。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 不作のカカオ豆、初の1万ドル突破…チョコレート価格上昇の可能性も - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/zQNPYn9

No comments:

Post a Comment