欧州中央銀行(ECB)チーフエコノミストのレーン理事は、最近の金融セクターの波乱で景気見通しが大きく変わることがない限り、ECBは5月に追加利上げを実施する可能性が高いと述べた。
同理事は6日に伝えられたキプロス通信(CNA)との インタビューで、「銀行ストレスが起こる前に練り上げた基本シナリオが持続するなら、5月の追加利上げが妥当だろう」と語った。
「しかしながら、5月の会合時に基本シナリオが持続しているかどうかは、データに基づいて判断しなければならない」とくぎを刺した。
銀行業界の健全性を巡る懸念がくすぶる中でECB政策委員会メンバーは最近、急ピッチで進めてきた金融引き締めの時期は終わりに近いと発言している。
ECB、利上げは近く終了が新たなコンセンサス-政策委員の示唆増加
ただ、3月は総合インフレ率が大きく低下する一方で、コアインフレ率は再び最高を更新した。
政策委員らは基調的物価圧力が今後に必要な利上げ幅を左右するという考えでほぼ一致している。ECBは3月に中銀預金金利を3%と2.5%から引き上げたが、次回5月の行動について委員らはほぼ沈黙を守っている。
レーン氏は、ECBは「常に警戒している」が、ユーロ圏の銀行システムは「良好な状態にある」と述べた。「域内経済は比較的堅調で、今年は1%程度の成長になるだろう」との見通しも示した。
原題:ECB Hike Appropriate in May If Baseline Holds, Lane Tells CNA(抜粋)
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