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Friday, March 10, 2023

部活動の地域移行問題、持続可能な“モデルケース” 新興チームの画期 ... - Full-Count

京都・福知山「中丹オールスターズ」は10以上の中学から選手が集まる

 競技普及と選手育成を両立させる道筋が見えてきた。新年度から推進期間が始まる部活動改革を前に、京都府福知山市で活動する中学軟式クラブチーム「中丹オールスターズ」が全国のモデルとなる可能性を示している。通学する中学校に野球部がない選手や、単独チームでは試合に出られない選手の受け皿となり、指導者の質も数も確保している。しかも、保護者の負担はほとんどない。3年生は部活動引退後も高校野球を見据え、硬式球を使って活動している。

 教員の働き方改革の一環で導入される部活動の地域移行は、新年度から3年間の改革推進期間が始まる。政府は、中学の教師が顧問を務める今の仕組みから段階的に地域へ移行する方針を掲げている。

 部活の地域移行をめぐっては、外部指導員の確保や財源、保護者の負担など様々な課題が指摘されている。全国各地の中学や競技団体などが解決に苦慮する中、福知山市で活動する軟式野球クラブチーム「中丹オールスターズ」が1つの答えを導き出した。

 2021年12月から活動している中丹オールスターズには、中学1年生35人、2年生15人が所属している。選手たちは地域の10以上の中学から集まっている。野球部のない中学校や、単独では試合に出られない中学校に通っている選手もいる。3年生は28人が所属。部活動引退後も野球ができる環境をつくり、高校での野球部入部を見据えて、硬式球を使って活動している。

 活動は水曜の夕方と日曜の週2回。チームを指揮する審研人(あきら・けんと)監督は、福知山市にある日新中学の教師で野球部の顧問をしている。中学の部活がない水曜と日曜に中丹オールスターズで指導する。2つのチームで監督を務める決断をしたのは強い危機感が理由だった。

「日新中の野球部は試合をするには十分な人数がいますが、周りの中学ではメンバー不足で野球部が存続できない状況でした。このままでは野球をあきらめる子どもが増えて、競技人口は一層減ってしまうと感じました」

指導者は現役の中学教師と社会人ボランティア

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