英国人俳優で国連児童基金(ユニセフ)の親善大使を務めるオーランド・ブルーム氏がこのほど、ウクライナを訪問し、現地の子どもたちやゼレンスキー大統領と面会した。ブルーム氏は「戦争の混乱の中で子どもたちの教育を支援することは、彼らの健康的な生活を守るために不可欠だ」と述べ、支援を訴えた。
ユニセフによると、ブルーム氏は3日間の滞在で首都キーウと近郊のイルピン、デミディウを訪問。地下室を防空壕(ごう)に改築した学校や、ユニセフが運営する子どもたちの教育支援拠点を視察した。26日にはゼレンスキー大統領と会談し、子どもの権利や、子どもを中心に据えたウクライナの復興について議論したという。
ユニセフの推計では、150万人の子どもがうつ病や不安障害などのメンタルに関するリスクにさらされている。ユニセフは子どもたちへの教育支援、メンタルケアなどを提供してきたが、侵攻の長期化によってニーズが高まり、10億5千万ドル(約1380億円)を必要としているという。
ブルーム氏は「子どもたちが子どもらしく過ごせる時間や通常の生活を取り戻すには、この戦争に終止符を打ち、持続する平和が訪れることが必要だ」と述べた。(加藤あず佐)
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