15年前、ロシアの街中で売っているチョコレートのパッケージに魅了され、お土産にと大量に持ち帰ったことを思い出す。本書が紹介している約300種の素朴で愛らしい包み紙は、主に1950~80年代のソ連時代に生まれたもので、その多くが今日も生き残り、使用されているという。
ポスターをはじめ、20世紀ロシアのグラフィックは美術の文脈でも注目されてきたが、チョコの包み紙は市民にとって最もなじみ深い芸術作品だったといえるだろう。その歴史や手掛けたデザイナーたち、誕生エピソードについて知ることができる貴重な一冊だ。(青幻舎・2420円)
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