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Wednesday, August 25, 2021

[挑む 新トップ 2021]持続可能な街づくりを…西日本鉄道 林田浩一社長 55 - 読売新聞

 新型コロナウイルスの影響で人の動きが減り、電車やバス、ホテル事業は落ち込んでいる。福岡県に緊急事態宣言が再発令されるなど感染は収束していないが、ワクチン接種は進んでおり、秋には観光需要が回復すると期待している。九州や福岡を目的地に選んでもらうため情報発信や旅行商品づくりを進めたい。

 4月に社長に就任し、短期で黒字を回復するために徹底したコスト削減を進めた。長年親しまれたレジャー施設を閉鎖するなど心苦しい決断もあったが、鉄道やバス事業を継続させることができる体質にするための究極の選択だった。

 コロナ禍のニューノーマル(新常態)に対応するため、スマホアプリを使った定期券販売の順番待ちなどデジタル化にも力を入れている。想定外のリスクに耐えるため、好調な国際物流や住宅販売など主力事業以外の「サブエンジン」の強化も必要となる。

 今後の収益の柱となる再開発事業は、福岡市の天神地区や鉄道沿線で順調に進んでいる。街を造りかえて公共交通を維持し、交流人口を拡大させることで経済を活性化させる。地域と共に歩み、持続可能な街づくりを進めていきたい。

 大学時代は弓道部で、夏に旧帝国大の試合で遠征していた。終わると一人旅するのが恒例で、近畿地方の神社仏閣巡りが思い出深い。特に奈良県明日香村周辺が好きで、飛鳥寺の大仏前で2時間座っていたこともある。日頃の煩わしさから解放される一人の時間の大切さを感じた。

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