接種後の経過観察に基づく発表
ファイザーが提供するmRNAワクチンは永続的な効果があり、一旦接種が完了した後は、少なくとも数年間は新型コロナ感染症の発症を予防してくれそうだ――英国の科学誌ネイチャーのオンライン版に最新の研究成果が発表された。
https://www.nature.com/articles/s41586-021-03738-2
これと同様の研究成果は以前にも何度か報告されていたが、それらはいずれも動物実験に基づいていた。それに対し今回の研究成果は、実際にmRNAワクチンの接種を受けた人たちに対する経過観察に基づいており、より信頼が置ける。
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今回、最新の研究成果を発表したのは米ワシントン大学・医学大学院の研究チーム。
その調査対象となった41名の被験者は、ファイザー/ビオンテック製のmRNAワクチンを2回接種されており、いずれも健康である。また、これら41名の被験者のうち8名は過去に新型コロナに感染したことがある(おそらくは感染、発症して回復した後、念のためワクチン接種を受けたのだろう)。
ワシントン大学の研究チームはこれら41名から14名を選んで、数ヵ月にわたって経過を観察した。ファイザー製のワクチンは都合2回の接種が必要だが、今回の臨床研究では、1回目の接種から3、4、5、7、15週間が経過した時点で、被験者のリンパ節から検体を採取して検査した。
すると14名の被験者全員が初回ワクチン接種から15週間経過した後も、リンパ節の内部で「胚中心(germinal center)」と呼ばれる特殊な組織が活発に活動していることが確かめられた。胚中心は、新型コロナ・ウイルスと戦うB細胞が、その免疫力や変異ウイルスへの適応力を育むための領域だ。
からの記事と詳細 ( ファイザーとモデルナのワクチン、どれくらい予防効果が持続する? その「答え」が見えてきた - 現代ビジネス )
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