東京・六本木に、月売上が約1億円にものぼる景気の良い場所が存在する。その名も『バーレスク東京』。店内には大型LEDが四方八方に設置され、中央には回転するステージ、そこで人気曲とともにセクシーな美女ダンサーたちが華々しいパフォーマンスを繰り広げる “新感覚エンターテイメント空間”だ。 2013年のオープン以来話題を集め、そのステージを一目見ようと女性や海外からの客も連日多く訪れる。ステージで輝くダンサーたちに、どのような経緯で勤めることになったのかを聞いた。
キャバクラでナンバーワンだった女性が「バーレスクダンサー」に転身した理由
■ “10頭身モデル”が夜の六本木で踊った経緯
数々の雑誌、ランウェイで活躍、“10頭身”とも称される現役モデルの香川沙耶は、「踊ることが好きで、新しい挑戦をして幅を広げたい」という思いから、バーレスク東京で自らの名前が付いたイベントを開催。モデル業の合間を縫って、1ヶ月間みっちり練習に励んできた。
露出度の高い衣装を着ながら、ダンスをすることに抵抗はなかったのか聞いたところ「モデルの仕事でもセミヌードにも挑戦しているので、抵抗はなかったですね。そこにダンスを掛け合わせていくのは、むしろ表現として興味がありました」と意欲的に語っていた彼女。今後も定期的に開催することを望んでいた。
■チョコレート専門店の社員が「セクシーさを磨くため」飛び込んだ
チョコレート専門店に就職後、趣味だったポールダンスをより極めようとこの店に応募し「仕事」にしてしまったChocoさん。本人いわく「古風な家庭」で育ってきたため、最近まで親にはずっと黙っていたが、正直に伝えたところ応援してくれてほっとしているとのこと。
将来的には、憧れている『ルパン三世』の峰不二子のように、セクシーさを磨いていきたいと語るChocoさん。「それに加えて、この店に来てくださる方に驚きを感じてもらうことを大切にしながら、感動も与えられるポールダンサーになりたい」と意気込んでいた。
■最年少リーダーは親の反対を押し切って入店
現在最年少でリーダーを務めるNamieは18歳の時に入店。商業高校に通っていたが、ダンスが好きだったことから「ここで働きたい」と決め、もう4年目になるという。だが当初は、親から大反対。夜の六本木、お酒を取り扱う、セクシーな衣装も着る……という要素に不安を覚えていた。進路相談の三者面談では、お互い涙を流す展開になったことも明かす。それでも今ではショーを観にきてくれるなど、背中を後押ししてくれる存在になっている。
今後叶えていきたい夢として、「大ファン」だという“安室奈美恵ショー”を、自らの主導で開催したいと語ってくれた。
(取材/中山洋平 撮影/飯本貴子)
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